福岡大学の卒業生を紹介します。本学志望の理由や在学中での学び、現在の仕事等について聞きました。
(広報誌『学部ガイド2026』より)
文化にまつわる多様な学問を学習。
横断的な学びが伝統芸能の継承活動を支えている。


幼い頃から「筑紫舞(つくしまい)」という日本の伝統芸能を習っており、現在は主に海外で公演やワークショップをしたり、教室で舞を教えたりしています。公演の機会を得るためには、行動力とコミュニケーション能力は欠かせません。また、芸を磨くには舞台上の表現力や日本文化の理解度が重要です。
日本文化の理解に関しては本学科での学びが大いに生かされました。文化にまつわるさまざまな学問に触れ、さらにそこから関心のある分野を深めていくことが本学科の醍醐味だと思います。卒業論文では、「芸術学」で得た国内外の芸術の観点や「宗教学」で学んだ日本宗教の歴史的背景、「心理学」で知った統計方法を総合的に駆使して書き上げました。4年間を通して多角的な視点で国内外の文化を知ることができたので異文化理解が進み、筑紫舞の伝承活動に励むことができています。