ZENコンサルティング株式会社 代表取締役
吉村 宏太 さん(2009年3月スポーツ科学部スポーツ科学科卒業)
採用や人材育成、学生のキャリア支援などのコンサルティング業務を行うZENコンサルティング株式会社の吉村さんに、在学中や卒業後などのお話を伺いました。
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プロフィール
名前:吉村 宏太(よしむら・こうた)
経歴:福岡県久留米市出身。2005年スポーツ科学部スポーツ科学科入学。在学中は野球部に所属。2009年に卒業した後、人材関連企業でのキャリアアドバイザー、保険業でのインシュアランスプランナーの仕事を経て、2018年に独立。ZENコンサルティング株式会社を設立し、幅広い分野でのコンサルティング業務に携わる。大学スポーツ協会(UNIVAS)の運動部学生向けキャリア形成支援セミナーの講師も務める。
ー福岡大学に進学した理由
ー福岡大学在学中について
入学時から野球部に所属し、「これからもっと力を付け、プロを目指していくぞ」という気持ちでした。しかし思わぬことに、入学してすぐにイップスになってしまいました。イップスとは、心の葛藤(意識的、無意識的)などが原因で、自分の思うようなプレーや体の動きが突然できなくなる運動障害です。ピッチングでも軽いキャッチボールでも、思ったところにボールを投げられず、まったく違う方向に投げてしまったり、地面に投げてしまったりします。
プロを目指して野球部に入ったので、どうしたらいいのか分からず、挫折を感じる日々でした。2年次生になっても症状は治らず、野球を続ける意味を感じられなくなって、野球部を辞めました。
その後、大学に通いつつも、日雇いの仕事をするなど、野球には関わらない日々を送っていました。ただ、野球部の先輩、後輩、監督などとの関係は続いていて、辞めた後も頻繁に声を掛けてもらっていましたね。野球部を離れてから約半年が経ったとき、「マネージャーとして部に戻ってこないか」と監督に声を掛けられ、マネージャー兼学生コーチとして部に戻ることになりました。その後の約2年間は、プレイヤーではない形で野球部に携わることになりました。選手一人一人と対話を重ねながら、どうすればチームは強くなるのかをマネジメントしていくというのがメインの役割、「ムードメイク」や「チームマネジメント」といったところです。部員が100人いれば、100人なりの背景があり、モチベーションがあります。個々人の性格などから適性を考え、最も力が発揮できるような環境づくりをしました。
在学中に挫折したことは、今考えれば必要な経験でしたし、あの時に周囲の人達から「部に戻ってこないか」と声を掛けられなければ、今の自分は絶対にありません。大学4年間の経験から、挫折と出会いの重要さを学びました。
ー大学卒業後について
就職活動では地元のテレビ局を中心に受験しましたが、希望どおりにはいかず、結果的に株式会社毎日コミュニケーションズ(現:マイナビ)に入社しました。企業の採用支援や、大学の就職部門の支援に関する仕事に約3年間従事し、母校である福大の担当もしました。野球部時代にチームビルディングの経験をしていましたので、それが仕事に生きた部分は多分にあったと思います。
その後、2013年に東京海上日動火災保険のインシュアランスプランナーに転職しました。個人や中小企業などの法人をコンサルティングする仕事で、この時の経験も今の仕事の土台の一つになっています。
ー現在のお仕事について
ー福岡大学で学ぶ後輩へのメッセージ
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関連リンク
スポーツ科学部公式ウェブサイト