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2023727
卒業生

-アクセンチュア株式会社 古野本 真之介さん-

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アクセンチュア株式会社
テクノロジー コンサルティング本部
アソシエイト・マネジャー 古野本 真之介さん(2005年経済学部経済学科卒業)

アクセンチュア株式会社にお勤めの古野本さんに、現在のお仕事やこの仕事をするに至った経緯、在学中のことなどを伺いました。


  • プロフィール
    名前:古野本 真之介(このもと・しんのすけ)
    経歴:福岡県出身。2001年経済学部経済学科入学、2005年卒業。卒業後は大手食品メーカーで約7年営業職を経験し、情報システム部門に転属。社内向けインフラサービスの企画、開発、運営、運用管理を行った。2020年にアクセンチュア株式会社に転職。


業務を行う古野本さん

ー福岡大学に進学した理由や在学中に力を入れたこと

学生数が多く、多様性にあふれた環境で学べること、文理の垣根なく学べる環境だと思い、福岡大学への進学を決めました。

在学中の4年間は、経済学部の授業「ベンチャー起業論」での活動に力を注ぎました。その企画の一つで、数人のチームで「ミリ波(※)」を活用した医療器具について提案し、ベンチャー起業論の夏のイベント「対決・理系研究室紹介」で優勝できたことが思い出深いですね。

卒業後に就職したのは食品メーカーで、仕事内容も営業でしたから、ベンチャー起業論で取り組んだ内容がそのまま仕事に生きたという訳ではありません。ですが、この時の経験が元でスマートフォンの導入プロジェクトの担当に偶然任命された際、携帯電話キャリアのエンジニアさんや営業さんと話をすることができましたので、あながち無駄にはなりませんでしたね。

※ミリ波・・・電波は携帯電話のような通信サービスをはじめ、生活のあらゆる場面で使われています。その電波には種類がありますが、1秒間に繰り返す電気の振動の数を表す「周波数」により区分されるのが一般的です。周波数は「超長波」「長波」「中波」「短波」「超短波」「極超短波」「マイクロ波」の7つに分類され、「ミリ波」はもっとも周波数が高い「マイクロ波」に属します。「ミリ波」は電波の直進性が高く、一度に送ることができるデータ量が多いなどの特長を持っています。そのため動画コンテンツのような大量のデータ通信が発生する5G(第5世代移動通信システム)のサービスで、主力として利用される周波数となっています(出典:ソフトバンクニュース)

ー現在のお仕事をされるまでの経緯について

大学を卒業後、食品メーカーに就職し、営業の仕事をしていました。営業として7年ほど仕事をした後、社内公募制度を活用して情報システム部に転属しました。この経験が、今の仕事に就くに至った大きな分岐点だったと思います。情報システム部では、ネットワークの運用管理から、スマートフォンの導入や運用、ローカルサービスデスクの運用リーダーも担いました。

現在の勤務先であるアクセンチュア株式会社には、2020年に入社しました。

ー現在のお仕事の内容について

「ITサービスマネジメント」と呼ばれる仕事です。少し分かりやすく説明すると、ITは今どの企業でも使われていますよね。ただ、それを効率的に運用できているかという点では、まだ課題が多いのが実情です。そこで、企業が事業を行っていくうえで必要になるITサービスを提案、構築、運用し、それだけではなく、ちゃんと効果測定をして事業の役に立つようにする。これがITサービスマネジメントです。

今や、ITを使わない仕事は無いと言われる時代です。ITサービスをただ使うだけではなくて、「うまく使う」ことを目標に、現状を可視化し、方向性を定義してお客さまの事業上の課題からITを活用した改善までをトータルで支援させていただいています。お客様のビジネスはさまざまですので、よく理解し、共感することは中々難しいことです。しかし、サービスマネジメントを通して事業上の課題をお客様とともに解決していけることそのものにやりがいを感じています。

ー今後の目標

「ITサービスマネジメント」を当たり前のものにする、これが目標です。先述のとおり、今やITを全く使わない業界、企業はほとんど無い時代だと思います。しかし、ITサービスがしっかりと整備された企業というのは意外にも少ないと感じます。

「戦略→運用→改善→戦略…」のサイクルで、より良いIT環境を整え、それを事業に有効活用できる手助けを一つでも多くしていきたいと思います。

ー最後に、福岡大学で学ぶ後輩へのメッセージをお願いします。

経験したことに無駄は一つもないのですが、その経験を最大限活用できるか否かは、「縁」と「運」と「捉え方」次第だと思っています。

「縁」と「運」は偶然もたらされるものではなく、自分の経験をどれだけ昇華できるかにかかっていると思います。しっかり自分事として消化し、忘れない。そうしていけば、「縁」と「運」を引き寄せられる力が付いてきていて、消化した経験が昇華、つまり花開くタイミングが必ず来ます。

在学中の経験の中でお話しした「ミリ波」。一見、仕事とはなんら関係ないものでした。しかし、就職後情報システム部門で会社にスマートフォンを導入した際には、その知識がきっかけとなって携帯電話キャリアの方々と仲良くなり、当時の会社に新しい携帯電話サービスをもたらしました。そして、そのサービスを作った経験が、今のITサービスマネジメントという舞台に連れて行ってくれています。全ての経験を自分事として「捉える」ことで、「縁」と「運」を引き寄せます。皆さんにはぜひ、充実した大学生活を送ってほしいと願っています。