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202398
卒業生

-株式会社Best Performance Laboratory 代表取締役 桂 良太郎さん-

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株式会社Best Performance Laboratory
代表取締役 桂 良太郎さん(2003年スポーツ科学部スポーツ科学科卒業)

東京都港区のコンディショニングセンター「Best Performance Laboratory」を経営する桂良太郎さん。現在のお仕事やこの仕事をするに至った経緯、在学中のことなどを伺いました。


  • プロフィール
    名前:桂 良太郎(かつら・りょうたろう)
    経歴:福岡市出身。1999年スポーツ科学部スポーツ科学科入学、2003年卒業。卒業後はフィットネスの会社で経験を積み、2010年に「Best Performance Laboratory」を設立。2012年に法人化。スポーツ医科学の専門的な知識と技術をもとに、アスレティックトレーナーとしてコーチングを行う。


アスレティックトレーナー業務(身体評価)を行う桂さん

ー福岡大学に進学した理由

小さい時からスポーツが大好きでした。小‧中学生の頃はサッカーをしていたのですが、膝のケガをして、一年間プレーができない経験をしました。その当時は、「もうずっとスポーツができないかも…」とも思いましたが、福大病院の整形外科にお世話になり、リハビリをしながらケガを治すことができました。この時、初めて自分自身のカラダと真剣に向き合いました。どうすれば強くなれるか、どうすれば速く動くことができるか、それを追求したいと思い、福大のスポーツ科学部に進学しました。福大への進学に迷いは無かったですね。

ー福岡大学での4年間

在学中、学外で格闘技の活動をしていました。ただ、3年次の時に腰椎椎間板ヘルニアになってしまい、それからリハビリの時期が続きました。この期間が、自分自身のカラダに今まで以上に真剣に向き合った期間であり、リハビリやトレーニングに一段と強い興味を持つようになった時期です。

スポーツ科学部の授業では、「スポーツ整形外科学」や「スポーツ内科学」の講義を最前列でのめり込むように聞いていた記憶があります。ゼミでは、向野義人先生の「スポーツ医学研究室」に所属し、学びを深めていきました。大学時代の経験や学びが、アスレティックトレーナーとしての現在の自分のベースになっていると感じます。

ー現在のお仕事をされるまでの経緯について

大学を卒業後、上京してフィットネスの会社に就職しました。就職後の2005年には、ボディビルの大会(東京オープンボディビル選手権)に出場し、初出場でしたが優勝することができました。本気で肉体改造を行い、減量も大変苦しかったのですが、大きな自信になりましたね。2007年には、「本場でスポーツパフォーマンスを学びたい」という思いでアメリカへ渡りました。現地のコンディショニングセンターなどで学んだことはどれも、今まで知らなかったことばかり、衝撃的なことばかりでした。目にするもの耳にするものは全て吸収して帰ろうと決め、必死で学びました。

その後、2010年に独立して「Best Performance Laboratory」を設立。2012年に法人化し、2013年に東京・南青山にコンディショニングセンターを構え、現在に至ります。

ー現在のお仕事の内容について

 

「Best Performance Laboratory」でのコーチングに加え、全国各地での講演や、アスリートへの出張指導なども行います。「Best Performance Laboratory」では、プロアスリートの方も多く来られます。野球、サッカー、ゴルフなど競技はさまざまですが、私たちがコーチングするのは、どのスポーツにおいてもベースとなる「カラダ」です。自分自身の「カラダ」について知り、その根本を改善してパフォーマンスアップするための手助けをする仕事です。

また、コンディショニングセンターには、一般のお客さまも多く来店されます。「Best Performance Laboratory」は、「トップアスリートの間でしか享受されていない最先端のトレーニングやリハビリ、ボディケアなどのフィジカルサービスを、全ての方々が手軽に受けられるような”Laboratory(研究所)”を作りたい」という思いで作ったコンディショニングセンターです。スポーツでのパフォーマンスが思うようにいかない、自分のカラダに不調がある、という時、その「症状」ではなく根本にある「原因」に目を向けて改善に導く、そのようなサポートをしています。
 


セミナーの様子

ー仕事のやりがい

私たちのコンディショニングセンターを活用いただき、お客さまが抱えていたカラダに対する悩みが解決したとき、また、ケガなどに苦しんだ選手が復帰し、フィールドに立って活躍する瞬間を見るときに特にやりがいを感じます。

-福岡大学での4年間が今に生きていると感じること

大学時代に「スポーツ医科学的な学問に魅力を感じるきっかけ」を得ることができました。また、福大にはその興味に応えてくれる環境がありました。

特に、スポーツ整形外科学やスポーツ内科学を学べたことは、現在のアスレティックトレーナーというスポーツ医科学的専門職の基盤となっています。福大での経験が無ければ、今の自分はないと思います。

ー最後に、福岡大学で学ぶ後輩へのメッセージをお願いします。

遊び、働き、学ぶ。人生における全てのアクションが、遊びとも、仕事とも、学びとも取れるような三位一体の人生を送って欲しいと思います。好きなことに没頭できる時間を確保しやすいのが大学時代だと思いますし、自分が楽しいと思うことや、これだったらやりたい、と思うことを一生懸命に追いかければ、その興味はいずれ仕事になるかもしれません。

そうすることで、新たな世界やステージ、自分の将来像が見えてくるはずです。そういう日に巡り会う為には、とにかく情熱を持って一生懸命やり抜くことに尽きると、私は思っています。


スポーツ現場での指導を行う桂さん(写真右)