トランスコスモス・アナリティクス株式会社
川原 優矢さん(2017年商学部商学科卒業)
データ分析に基づく調査業務やコンサルティング業務を展開するトランスコスモス・アナリティクス株式会社にご勤務の川原優矢さんに、在学中の思い出やお仕事のやりがい、今後の目標などを伺いました。
-
プロフィール
名前:川原 優矢(かわはら ゆうや)
経歴:愛知県出身。2013年に福岡大学商学部商学科に入学。在学中は太宰潮准教授のゼミに所属し、「分析」をテーマとした研究に没頭。卒業後は、在学中に学んだ「分析」に関わる仕事に就き、2022年から管理職としてチームを束ねる。
ー福岡大学に進学した理由を教えてください。
高校までの約18年間を愛知県で過ごしました。実は大のホークスファンで、高校生の時から、将来はホークスに関わる仕事、中でもホークスのマーケティングに携わってみたいと思っていました。今振り返ると少し安直だったかもしれませんが、福岡の大学に進学すればその目標に近付くのではないかと思い、商業を学べる福岡大学商学部を受験し、進学しました。
ー福岡大学での4年間の思い出や、印象に残っているエピソードをお聞かせください。
最も力を注いだのは、太宰ゼミでの研究です。ゼミの専門は主に「分析」です。企業の売上データなどをもとに、自分たちで分析し、それらをマーケティング戦略に落とし込みます。
中でも印象深いのは、4年次に東京で行われた大会で準グランプリを受賞した経験です。当時のメンバーは5人。太宰先生は在外研究でアメリカに居られ、本当に自分たちで何とか形にするしかない状況でした。企業からの売上データをもとにマーケティング戦略を練り、プレゼンを行うというもので、この発表に向けて多くの力と時間を注ぎました。関東圏をはじめとした大学が多く参加した中、結果的に準グランプリを受賞できました。最初から最後まで全て自分たちで成し遂げることができたので、その喜びは大きかったですね。
他にも、ドラッグストアやスーパー、サッカークラブなど、さまざまな業種のデータを分析し、マーケティング戦略に反映させました。学生ながら、リアルな場で経験を積めたことは、自分の財産になったと感じます。
ー現在のお仕事の内容について教えてください。
現在は、トランスコスモス・アナリティクス株式会社という会社で仕事をしています。データ分析に基づく調査業務やコンサルティング業務がメインとなります。
入社後は、データ分析ツールの導入やその後の活用をサポートする仕事をしました。企業が抱える課題を、「データ分析」を通じて解決に導くというのが私たちの仕事です。20人ほどのチームで動くのですが、現在はそのチームを束ねる管理職として仕事をしています。プレイヤーとして仕事をする機会は減り、若干のもどかしさを感じる時もあるのが正直なところです。
しかし、チーム内のメンバーが仕事を楽しいと言ってもらえること、そして何より、私たちの仕事を通じて、お客さまの成果に結び付く瞬間が最もやりがいを感じられる瞬間です。
-今後の抱負・目標を教えてください。
管理職としては、就任してまだ1年も経っていません。大変な仕事ではありますが、お客さまや私と一緒に働くチームのメンバー全員の幸せをかなえることが、私の目標、野望です。
少し極端に聞こえるかもしれませんが、この仕事の最終目標は、“寝ながらでもお金を稼げること”です。全ての仕事をAIツールがカバーできるとは限りませんが、データに基づく分析を業務に反映させるのは、効率的で理に適った方法だと考えています。この適度な範囲での自動化を目指し、今後も業務を進めていきます。
ー最後に、福岡大学で学ぶ後輩へのメッセージをお願いします。
社会人になり、「人とは違う何かを身に付ける」重要性をあらためて感じます。私は、ゼミで学んだ「分析」がそのまま仕事に直結し、今も大学時代に学んだこと、身に付けたことがさまざまな場面で生きています。大学時代に手に入れたことは、自分の財産となり、自信にもつながるはずです。
学生数も多く、さまざまな分野の先生方が揃う福岡大学には、その分チャンスもたくさん転がっていると思います。そのチャンスを自分のものにして、「大学時代に思い残したことはない」と卒業時に言えるくらい、充実した学生生活を送ってほしいと思います。