佐賀東高校 サッカー部監督
蒲原 晶昭 さん(1993年体育学部体育学科卒業)
福岡大学体育学部(現:スポーツ科学部)の卒業生で、強豪・佐賀東高校サッカー部の監督を務める蒲原さん。佐賀東高校は、6月の試合で佐賀県大会を制し、今年もインターハイ出場を決めています。監督の蒲原さんに、大学時代の思い出や現在のお仕事、目標などについて伺いました。
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プロフィール
名前:蒲原 晶昭(かもはら・まさあき)
経歴:1989年に福岡大学体育学部体育学科に入学。在学中はサッカー部に所属し、キャプテンを務める。2001年から県立佐賀東高校サッカー部の監督を務め、チームを全国の舞台に何度も導いている。2019年~20年には高校サッカー日本代表の監督も務めた。
ー福岡大学に進学した理由を教えてください。
佐賀の高校に通っていて、最初は九州を離れることを考えていましたが、九州から全国制覇をしたいと思うようになり、九州一の強豪校である福岡大学サッカー部でプレーするために進学を決めました。
ー福岡大学での4年間の思い出や、印象に残っているエピソードをお聞かせください。
4年間サッカー部に在籍し、サッカー漬けの日々を送りました。
4年次生の年にはキャプテンを任され、さまざまな経験をしました。夏の全国大会での準優勝、天皇杯でJリーグ開幕直前の東京ヴェルディと対戦したことなど、どれも中身の濃い、素晴らしい思い出ばかりです。
ー現在のお仕事に就くまでの経緯を教えてください。
小さい頃からサッカーを続けていて、小学校から大学まで素晴らしい指導者の方と出会うことができました。どの方にも常に最先端の技術・戦術を熱心にお教えいただき、大学時代には、現サッカー部の乾眞寛監督に大変お世話になりました。今も変わらず、指導者として大きな目標にしている先生です。
教師を目指すことになったきっかけは母校・佐賀商業高校での教育実習です。恩師の姿を見て、私も選手のための情熱を注げる指導者になりたいと思い、教員の道に進むことを決めました。
-現在のお仕事内容を教えてください。
教師として、佐賀東高校に勤務しています。サッカー部の監督を務めながら、本業である授業・生徒指導・進路指導など、仕事は多岐にわたります。常に心掛けていることは、「生徒の未来に触れている」と認識し、責任感を持つことです。
そのためにも、将来の役に立つようなヒントを与え続けられるような教師でいたいと考えています。たまに会う卒業生と笑顔で話しながら、今も頑張っていることを知れたときに、教師としての喜びを感じますね。
-今後の抱負・目標を教えてください。
毎年多くの教え子が巣立っていきます。私が関わることができるのは3年のみですが、高校生活で感じたことを生かし、創意工夫しながら努力し続け、社会で活躍できる人材を育てたいと思っています。
また、サッカー界において、選手のために学ぶことができる熱意を持った指導者が増えるように、努力を続けたいとも考えています。
ー最後に、福岡大学で学ぶ後輩へのメッセージをお願いします。
2019年からの2年間、高校サッカーの日本選抜監督を引き受けました。選手たちは全国高校サッカー選手権大会で優秀な活躍をした選手ばかりなので、質の高いサッカーができることは想定内でした。
しかし驚いたことに、彼らは「もっと上手くなりたい」という向上心に満ち溢れていました。現状に満足せず、さらなるレベルアップを求めて日々精進することが大切なんだと、再認識する機会になりました。心の在り方次第で未来は変わると思います。
大学生活では、人との出会い、人とのつながりを大切にしてください。そして、自分自身の人間性を磨いてください。そうすれば、周りから応援される人になります。応援される人になることは、きっと皆さんの力になります。
福岡大学で、将来の夢実現のために、自分らしく頑張ってください。

全日本高校選抜メンバーとの集合写真