FUKUDAism(フクダイズム)

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2021226
卒業生

"街全体がキャンパス"の福岡テンジン大学で学長を務める~岩永 真一さん~

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福岡テンジン大学 学長
岩永 真一さん(2004年商学部経営学科卒業)

福岡テンジン大学は、街全体を「キャンパス」として、学びをきっかけとしたコミュニケーションの輪を広げることを目的とした学校です。2010年9月の開校時から学長を務める岩永真一さんにお話を伺いました。


  • プロフィール
    名前:岩永 真一(いわなが・しんいち)
    経歴:2004年に福岡大学商学部経営学科を卒業。卒業後は、広告業界を経て2009年に独立。2010年に「誰もが学べるまちづくり大学」をコンセプトとした福岡テンジン大学を立ち上げ、学長を務める。

-​福岡大学に進学したきっかけを教えてください。

高校2年生も後半に差し掛かり、進路に悩んでいた時に初めて「将来の働き方」を考えました。当時は就職氷河期真っ只中。年功序列や終身雇用も徐々に無くなっていく世の中であることを知り、「自分で何かチャレンジしてみたい・事業をやってみたい」と漠然と思っていました。そんな時に、「福大商学部に経営学科が増設される」というのを知り、実用的なことが学べるかもしれない!と思い、進学を決めました。

-福岡大学での4年間の思い出や、印象に残っているエピソードをお聞かせください。

1年次が終わる春休みに、就職活動でよく行われる自己診断プログラムの説明会があり、自分が何に向いているのかを知りたくて、友人を誘って参加しました。説明会では3年次生ばかりの中、1年次生は自分と自分が誘った友人だけでした。あまりに意識が高過ぎたかと思いましたが、自分を知ることの意義を感じることができた貴重な機会になりました。


大学在学中、旅先での一枚

-福岡大学卒業後、現在のお仕事をされるまでの経緯や、現在のお仕事を志した理由を教えてください。

就職活動は早めに動いている方でした。しかし、ことごとく最終面接で落ち、内定ゼロのまま卒業することに。卒業後は、就職活動の時に出会った経営者の方からの紹介で、広告業界でアルバイトとして社会人生活を始めました。その後、広告業界の中で転職を重ねながら社会人6年目で独立し、それ以来ずっとフリーランスとして働いています。

独立した翌年の2010 年には、「福岡テンジン大学」という誰もが学べるまちづくり大学を立ち上げました。今は、教育・広告・まちづくりなどについて、分野の垣根を越えて複数の企業・大学で授業を行っています。

-現在のお仕事の内容・やりがいを教えてください。

非常に幅広く仕事をしています。

企業で人事や広報の仕事をしたり、大学で授業をしたり、行政とまちづくりの仕事をしたり…。講演をすることもありますし、ライターとして福岡のまちについて文章を書くこともありますね。本当に幅広く多様な仕事をしています。

オリジナリティを求められる仕事も多く、分野を跨いで活動しているので、「これは自分がやらなければならない」という気持ちを常に持って取り組むことができています。福岡のまちの持続可能性について考える機会も多くあり、自分が貢献できるか否かが、仕事を行う判断基準になっています。


講演を行う岩永さん

ー今後の抱負についてお聞かせください。

コロナもあって、不確定な要素がさらに増し、学生だけでなく多くの社会人・企業も未来のことを予測できなくなってきました。その中でより柔軟な働き方や、自らのキャリアをデザインしていくことが重要となってくると考え、「働き方」や「キャリアデザイン」に関する活動を多様な年代に広げていきたいと思っています。

-最後に、福岡大学で学ぶ後輩へのメッセージをお願いします。

社会人になって気付くことも多いのですが、福大は幅広い分野を学べる総合大学ですので、多様な教授陣がいて、福岡のまちの至るところで研究やプロジェクトが行われています。

福岡大学の魅力の一つは、福岡のまちについて「学びたい」と思えば思うほど、その欲求に応えてくれる土壌があるところだと思います。福岡のまち全体をキャンパスと捉え、視野を高く広く持つことで、未来の自分の糧になる経験が得られるはずです。


まち全体をキャンパスとする福岡テンジン大学の講義