俳優
福場 俊策さん(2010年スポーツ健康科学研究科博士課程前期修了)

ドラマ『めんたいぴりり』で笹嶋辰雄役を演じる(写真提供:テレビ西日本)

株式会社クラレのTVCMにも出演中
俳優として、ドラマや舞台、映画など多方面で活躍する福場俊策さん。現在のお仕事のやりがいや、福岡大学で学ぶ後輩へメッセージを頂きました。
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プロフィール
名前:福場 俊策(ふくば・しゅんさく)
経歴:2008年にスポーツ科学部を卒業した後、大学院スポーツ健康科学研究科に進学。修了後の2010年から約2年間は、福岡大学スポーツ科学部助教を務める。しかし、役者になる夢を諦めきれず2012年に上京。現在は俳優として、『めんたいぴりり』やNHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺』に出演するなど、活躍の場を広げている。特技は卓球(インターハイで3位)とフルマラソン(タイムは2時間37分)。
ー福岡大学に進学した理由を教えてください。
より高度なレベルで学問を追求したいと考えていたため、大学へは行きたいと思っていました。また、保健体育の教員免許も取得したいと考えていました。
進学先について迷っていたところ、当時兄が在学していた福岡大学から卓球のスポーツ推薦で声が掛かり、学内の環境や雰囲気からビビっと感じるものがあったので、進学を決めました。今振り返っても、後悔のない最高の選択ができたと思っています。
ー福岡大学での4年間の思い出や、印象に残っているエピソードをお聞かせください。
4年間を通じて、とても充実した学生生活を送れたと思います。先日、学籍番号04台の少人数でリモート同窓会をしましたが、あっという間に大学時代にタイムスリップし、思い出話に花が咲きました。改めて、充実した日々を切磋琢磨し合える最高の仲間と過ごせたのだと実感しました。
ー卒業後、現在のお仕事をされるまでの経緯を教えてください。
大学院を修了した後は、福岡大学スポーツ科学部の助教として働いていました。学生の夢を叶えるサポートができる、とても有意義な仕事でしたが、子どもの頃からの夢である俳優の仕事を諦めきれない自分もいました。そんな時、祖母から「好きなことをやるんだよ」という言葉をもらいました。これが祖母の最期の言葉です。この言葉に背中を押され、「人生は一度切りだから、やりたいことをやろう」と覚悟を決め、役者を目指して上京したのが約9年前になります。
-現在のお仕事のやりがいを教えてください。
俳優の仕事はさまざまある中で、脚本や戯曲に書かれている意図を汲み取って体現することが一つの使命です。何年もかけて完成された脚本や戯曲を手にしてからが俳優の仕事ですが、思うほどの時間はありません。限られた期間で、最大限の準備をしなければなりません。
作品のエンドロールを観ていただければ分かると思いますが、一つの作品にはたくさんの方が関わっています。だからこそ、作品に関わる方全員の気持ちを受け、演じる日まで最大限の準備を行っています。大変難しい仕事ですが、逆に言えばやりがいしかないと思っています。
ー今後の抱負をお聞かせください。
まずは、この仕事を続けることが一番だと思っています。「辞めることは簡単でなく難しい」という境地まで辿り着きたいです。
そして、地元・島根県を代表する俳優になりたいと思います。博多華丸さんや富田靖子さんと長くご一緒させていただいた経験から、郷土愛がさらに高まりました。「島根県と言えば福場俊策」と言われるような活躍をしたいです。もちろん、福岡も第二の故郷なので、とても大切に思っています。
ー最後に、福岡大学で学ぶ学生へのメッセージをお願いします。
今の私をつくっているものは、紛れもなく大学4年間の日々です。失恋したり、傷ついたり、泣いたり、笑ったり...目まぐるしく感情の変化が伴う日々でした。学生の頃の不安定さから生まれた産物は、歳を重ねると武器になります。
『その壁は扉かもしれない』。私が大切にしている言葉です。どんな壁にぶつかっても、いつか報われる日が来ると信じ、見返りを求めずに全力でチャレンジしてほしいと思います。自分の人生の主役は自分自身ですし、その脚本も自分で書くことができるのですから。
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