SCBイノベーションアカデミー福岡 代表
矢野 裕樹さん(2006年人文学部東アジア地域言語学科卒業)

ロータリークラブのメンバーと(右から2人目が矢野さん)

ワークショップでファシリテーターを務める矢野さん
「地域や組織を越えた社会をイノベーションする」をテーマに、社会人向けの学びと実践の場を提供するSCBイノベーションアカデミー。福岡校の代表を務める矢野裕樹さんにお話を伺いました。
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プロフィール
名前:矢野 裕樹(やの・ゆうき)
経歴:2006年に人文学部東アジア地域言語学科を卒業。卒業後は在学中から携わっていたアパレル会社に入社。2012年からは、九州最大級の芸能プロダクションに入社し、タレントマネジメントと事業開発を担当する日々を送る。2014年から、崇城大学情報学部に社会人研究生として在籍。現在は地域イノベーション人材を育成するSCBイノベーションアカデミーの創業者の一人として、福岡を拠点に活動中。
ー福岡大学に進学した理由を教えてください。
人文学部東アジア地域言語学科に進学したのは、中国の歴史漫画『三国志』と、中国武術をテーマとした漫画『拳児』に影響を受けたことが大きいです。この二つの漫画を読んで、自然と中国の文化や言葉に興味を持ち、この学科に進学しようと思いました。
ー福岡大学での4年間の思い出や、印象に残っているエピソードをお聞かせください。
今は無くなってしまいましたが、図書館のゼミ棟が私のお気に入りの場所で、よく2階のコーヒーラウンジに行っていました。
そこには、当時東アジア地域言語学科の教授をされていた笠征先生がおられて、研究のことや何気ない日常会話など、いろいろな話をしたものです。先生のお話はとても興味深いものばかりで、特に印象に残っています。
ー卒業後、現在のお仕事をされるまでの経緯を教えてください。
卒業して数年が経った2014年に、熊本の崇城大学に社会人研究生として入学し、地域活性化の理論などについて学びを深めました。同じタイミングで、福岡でイノベーションスタジオや市民研究制度、商店街NEXTチャレンジャーなどのプロジェクトに携わりました。その経験がきっかけとなり、学びと実践を行うための場所をつくるべく、社会人向けの民間大学というかたちで、現在のSCBイノベーションアカデミーを立ち上げました。
-現在のお仕事についてお教えください。
地域創生、地域活性化を行うためには、地域にイノベーションを創発する必要があります。 私たちの考えるイノベーションとは、すでに存在している地域資源を新たな観点から結合することで、新たな価値観を生み出すことです。SCBイノベーションアカデミーでは、そのような新たな価値観を生み出すことに挑戦する個人やチームをサポートしています。
私たち自身も、様々なプロジェクトに携わり、問題提起などを通じて、新たな価値観を生み出そうと奮闘する日々を送っています。従前の「当たり前」を疑い、新たな価値観を生み出すことは、非常に面白い取り組みで、新鮮な毎日を送ることができています。
ー今後の抱負について教えてください。
つながりを科学する「SCBイノベーションアカデミー」は、社会人向けの学びと実践を提供する場です。このアカデミーは、現在福岡と熊本に拠点があり、来年度は群馬に新たなアカデミーが開校します。
今後も地域校をさらに増やし、地域や組織の枠を越えたつながりの創生につなげていきたいと思います。
ー最後に、福岡大学で学ぶ学生へのメッセージをお願いします。
私自身、これまでたくさんの挑戦と失敗を繰り返してきました。皆さんの人生はまだまだこれからです。挑戦する気持ちを忘れず、新たな価値観を共に生み出していきましょう!
