FUKUDAism(フクダイズム)

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20201029
卒業生

蒲鉾工場取締役とスポーツ教室運営で活躍-杉本 渉さん

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株式会社白銀工場 取締役
杉本 渉さん(2008年スポーツ科学部スポーツ科学科卒業)

 

株式会社白銀工場で取締役を務める杉本さん

子どもたちへスポーツの楽しさを伝える活動も行う

在学中は陸上競技部に所属し、110mHで全日本インカレ3位の成績を残した杉本渉さん。現在は、蒲鉾を製造する株式会社白銀工場の取締役を務めながら、スポーツ教室の運営にも携わっています。在学中の思い出や、現在のお仕事についてお話しいただきました。


ー福岡大学に進学した理由を教えてください。

中学校から陸上競技を始め、高校では国体の110mHで2位に入賞しました。競技力を向上させ、さらに上のレベルを目指すため、科学的な視点から陸上競技を学ぶことができる、福岡大学スポーツ科学部に進学することを決めました。

ー福岡大学での4年間の思い出や、印象に残っているエピソードをお聞かせください。

特に印象深いのは、大学3年次の全日本インカレの110mHで3位に入賞したことです。スポーツ科学部で陸上競技を追求し、仲間とつくり上げたトレーニング法が実を結んだ瞬間で、とても嬉しかったのを覚えています。陸上競技部で、同じ目標を掲げた仲間と切磋琢磨しながら過ごした4年間は、今でも私の大きな財産です。

ー卒業後、現在のお仕事をされるまでの経緯を教えてください。

大学卒業後は、リオオリンピック出場を目指し、トレーニングを続けていました。トレーナーなどは一切付けず、自分一人で練習に励む日々。大学で学んだことを振り返りながら、自分をアップデートして試合に臨むことはとても楽しい時間でした。

しかし、結果的にはオリンピック出場には届かず、一度陸上競技から離れることを決意しました。

その後は、実家の蒲鉾屋「白銀本舗」に戻り、蒲鉾づくりに専念しました。これまでの陸上競技とは全く違う環境で、悪戦苦闘の日々でした。

-現在のお仕事についてお教えください。

株式会社白銀工場の取締役を務めています。入社当初から時代に合わない経営方法に疑問を抱き、まずは組織の改革に着手しました。

蒲鉾屋は良く言えば「職人気質」、悪く言えば「時代遅れ」な考え方が浸透しています。品質の良い商品を効率良く生み出すため、より良い作業環境の構築を目指し、今も奮闘中です。陸上と同じで、最新の情報をいかに早くキャッチし、実践に落とし込めるかが大切です。

ー杉本さんは現在、陸上教室の活動をされていると聞きました。

山口県で、「インフィニティスポーツクラブ」というチームの運営に携わっています。スポーツ科学に基づくトレーニングと、脳科学的な視点を融合させた、生涯スポーツ支援を目指すスポーツクラブです。毎年3,000人規模の小学生に指導を行っており、山口県防府市と連携したイベントも行っています。

そのほか、サッカーのJ1やJ2の選手に走り方や跳び方の指導も行っています。最近では、福岡大学サッカー部OBで現在セレッソ大阪に所属する永石拓海選手に指導しました。

将来は、陸上競技だけでなく、さまざまなスポーツの代表選手をインフィニティスポーツクラブから輩出したいと思っています。目指すは、「スポーツ界の松下村塾」です。

ー最後に、福岡大学で学ぶ学生へのメッセージをお願いします。

貴重な大学の4年間、「本気で学び、本気で遊ぶこと」が大切だと思います。

私の好きな言葉で、「おもしろき こともなき世を おもしろく...」という言葉があります。「おもしろき世」と思えるためには、他の誰も考えないような、ワクワクすることにチャレンジすることが大切と感じます。何事にも真剣に取り組めば、自ずとそのワクワクすることが見えてきて、世の中をおもしろく思えてくるはずです。皆さんの活躍を心から応援しています。