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2020109
卒業生

ダイソー女子駅伝部監督-岩本 真弥さん

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ダイソー女子駅伝部 監督
岩本 真弥さん(1988年体育学部体育学科卒業)

 

ダイソー女子駅伝部の選手たち

練習を見守る岩本さん

1988年に福岡大学を卒業後、地元・広島県の公立中学校を経て、2004年に広島県立世羅高校に赴任した岩本さん。世羅高校では陸上競技部の監督を務め、全国高校駅伝で男子5回、女子1回の計6回の優勝に導きました。

2019年4月からは、新たに創部されたダイソー女子駅伝部の監督に就任し、全国の舞台での活躍が期待されます。


ー福岡大学に進学した理由を教えてください。

中学校の保健体育の教員になりたいと思っていて、教職の免許を取得できる大学に進学したいと考えていたことが一つです。

また、大学でも陸上競技を続けたいと考えていました。当時の福岡大学陸上競技部は、全日本大学駅伝で優勝するなど、駅伝の強豪校として知られていました。箱根駅伝もまだテレビで放送されていない時代で、関東の大学に進学せずとも競技力を付けることができると思い、進学しました。

ー福岡大学での4年間の思い出や、印象に残っているエピソードをお聞かせください。

陸上競技の競技力を高めるために進学したのですが、私が求めていたトレーニング方法や考え方と違う部分があり、理想と現実のギャップにかなり悩みました。結局のところ、思い描いていたような時間を過ごすことはできませんでしたが、今振り返ってみれば貴重な4年間だったように思います。無事に卒業し、教員免許を取得できたことも、その後の人生の礎となりました。

ーダイソー女子駅伝部監督に就任されるまでの経緯を教えてください。

大学卒業後は広島県内の公立中学校(2校)に15年勤務し、その後、縁があって母校の広島県立世羅高等学校に赴任しました。赴任当時は、お世辞にも落ちついた学校と言える状態ではありませんでした。授業を成立させるのがやっとの状態で、中学校から高校に変わったことを後悔しましたね。また、陸上競技部の生徒ですら、眉を細くし、髭を生やし、ズボンをだらしなく履くなど、私が在校した時代には想像できない状況でした。

世羅高校は、広島県の中山間地にあり、過疎化と少子化が進む世羅町に位置しています。世羅高校の存続には、陸上競技(駅伝)抜きでは考えらないのが実情です。私は、部の立て直しを図り、地域や学校から応援されるチームづくりを目指すために「当たり前のことを、当たり前にする」ことを部員に求めました。

具体的には、【礼を正す=挨拶励行】【場を清める=整理整頓】【時を守る=時間厳守】です。結果、運にも恵まれ、全国高校駅伝の舞台で、男子5回、女子1回の計6回、全国を制しました。

-現在のお仕事についてお教えください。

ダイソー女子駅伝部の監督として、選手・スタッフのスケジュール管理、選手の練習計画の作成・指導を行っています。昨年4月に新しくできたチームです。高校を卒業して1年目、2年目の選手ばかりですから高校4年生、5年生と呼ぶこともあります。選手、スタッフが一丸となって地域から応援されるチームづくりを目指しています。

ー今後の目標をお教えください。

全日本実業団女子駅伝競走大会(クイーンズ駅伝)での優勝が最終目標です。クイーンズ駅伝に出場するためには、予選会(プリンセス駅伝)を突破する必要があります。まずは、3年でプリンセス駅伝出場(予選会出場)、5年でクイーンズ駅伝出場(予選会突破)、そして10年後に日本一の目標を掲げています。

これまでの練習方法を踏襲するのではなく、「DAISOメソッド」と呼ばれるトレ―ニング方法を確立し、クイーンズ駅伝での優勝と、オリンピックに出場する選手も育てたいと思っています。

ー最後に、福岡大学で学ぶ学生へのメッセージをお願いします。

長距離走やマラソンは我慢比べです。レース中だけでなく、毎日の生活そのものがトレーニングなのです。よく人生はマラソンに例えられますが、人生も我慢比べの連続です。過度のストレスは病気を招きますが、適度なストレスは成長を促すと言われます。冬の寒い時期に根を張り、春に大輪の花を咲かせる花のように、福岡大学で大きくて深い、将来の根っこを育んでください。