FUKUDAism(フクダイズム)

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2020721
卒業生

地域の魅力を発信し、九州誘客を手掛ける ー ㈱VISIT九州 代表取締役 枌 大輔さん

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㈱VISIT九州 代表取締役
枌 大輔さん(1996年法学部法律学科卒業)

講演活動を行うことも

韓国メディアからの取材を受ける枌さん

九州の魅力を発信し、インバウンド集客事業を行う

九州の伝統文化・食・人を組み合わせ、訪日外国人向けの旅行企画を手掛ける㈱VISIT九州。

代表取締役の枌(へぎ)大輔さんは、3年前にVISIT九州を立ち上げ、さまざまな事業に取り組んでいます。

福岡大学に入学したきっかけから事業内容に至るまで、お話を伺いました。


ー福岡大学に進学したきっかけを教えてください。

福岡市の居住環境の良さと、2万人の学生が集う環境がマッチしていると思い、入学を決めました。

ー福岡大学を卒業後、今のお仕事をされるまでの経緯を教えてください。

大学卒業後は、設立されたばかりの(株)アステル九州というPHS会社の新卒1期生として入社しました。

その後、同社が他社に営業譲渡されるタイミングで、九州電力グループのIT戦略子会社に転職し、新規事業開発を担当しました。海外からのインバウンド観光客を九州の和風温泉旅館に集客するITプラットフォームや、地域の隠れた特産品をネットで販売する「インターネット版道の駅」の開発・運営などに携わり、九州各地域の魅力(観光資源、特産品、伝統文化、歴史、人など)を発掘・発信しました。それらの仕事を通じて、九州各地域の人とのつながりを得ることができたのが、今の私の大きな財産となっています。

ーその後、独立されて今の会社「VISIT九州」を立ち上げられたと伺いました。

はい。私自身、大学在学中から独立志向があったことに加え、地域の活性化(地方創生)に関わる仕事に力を注ぎたいと思っていました。前職で九州の各地域の方々と仕事をする機会があったため、地域の食や伝統文化などの資源を上手く編集して発信すれば、地域経済の発展にもっと生かせると考えました。

-現在の事業の内容について教えてください。

海外からのインバウンド観光客を九州に集客する事業と、地方での体験アクティビティの開発コンサルティング事業を行っています。新型コロナウイルスの影響で、海外からの観光客が入国できない状況にあるため、今は地方での体験アクティビティ開発の仕事がメインです。体験アクティビティは「野遊びツーリズム」と呼称を付け、その地方の「場所×伝統文化×食×人」を掛け合わせて、「その地域でしか味わえない、その日だけの特別な経験ができる」をコンセプトに取り組んでいます。

-今後の目標を教えてください。

コロナ禍を経験し、これからどのような世界になるかを考え、試行錯誤する日々です。

海外からのインバウンド集客事業は、輸出産業と同様に外貨を獲得するための重要な手段であり、国富の増大などの経済効果があります。有名な観光地を観て回るだけでは満足できない、旅慣れた海外の観光客のニーズも満たす取り組みとして、これからも力を入れていきたいと思います。

この取り組みを通じて、来る人と受け入れる人の双方が笑顔になり、人の交流が生まれ、お互いの国のことをもっと好きになる。そんな好循環を生み出すことができればと思います。

ー最後に、福岡大学で学ぶ学生へメッセージをお願いします。

ICTやAIなど科学技術の進展や、格安航空会社(LCC)の拡充により、バーチャル、リアル共に世界とつながることが容易になってきています。これからは、世界でどう売るか?という「地球人志向」の視点が重要になると感じています。

また、正解のないビジネス社会では、「とにかくやってみる」という行動力も重要です。このような能力を養うためにも、時間と機会があれば、ぜひ世界を旅してください。若い時にしか味わえない感動をもたらしてくれるはずです。