福岡大学 大学案内2026
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応用数学科12435“偶然”を確率論と統計学で見抜く情報数学続論グラフ理論で解く数学の謎離散数学群を通じて抽象的な考え方を学ぶ代数学序論 この世界にあふれる偶然現象の幾つかは、高校数学ではほとんどカバーされない確率論を用いて記述することができます。本科目では、現代数学で定式化される「確率分布」の感覚を正しく身に付け、それを統計・確率モデルの舞台で操ること、さらにそのシミュレーションができるよう練習します。 本科目では、代数学で最も基本的な「群」について初歩から学びます。群とはある性質を満たす集合と演算の組として抽象的に定義されます。対称群や線形群などの具体例で群に慣れつつ、抽象的な考え方を学んでいきます。ここから開く!学びの扉[ Pick Up ] ここでのグラフとは、関数のグラフではなく、頂点集合とそれらを結ぶ辺からなる図形のことです。非常に素朴であるにもかかわらず、現在も活発に研究されている重要な概念で、応用も豊富にあります。一筆書きや地図の彩色問題など、親しみやすいテーマがたくさんあり、基礎理論に限っても十分に楽しめます。見ることができない図形の形を調べる位相数学特論複素数を変数とする関数の微分積分関数論 関数の変数を複素数にするだけで、実数の場合とはずいぶん違ったことが起こります。例えば、サインは実数だと -1 と 1 の間の値しか取りませんが、複素数を変数にするといくらでも大きな値を取ります。関数論の応用範囲は広く、どの専門分野に進んでも、関数論を使う場面が出てきます。関数論が分かればいろいろなところで活躍できます。 本科目では、位相幾何学を学びます。幾何学とあるように図形の形を調べる学問ですが、見ることができない図形も研究対象です。身近な例は、私たちがいる宇宙で、宇宙の形を調べる方法から発展した高次元の図形の研究手法を学びます。トポロジカルデータ解析という最新のデータ解析方法の基礎にもなっています。学部ガイドもっと詳しく月火水木金私の時間割(2年次後期) 高校で学んだ数学を発展させた大学数学を学び、数学的事象を論理的に説明する力を養える点です。高校数学の応用問題や定理・定義について学生が黒板の前に立ち説明する機会が多くあるため、一度立ち止まって「なぜそうなるのか」を考えることが習慣化しました。分かったつもりでいることも自分の言葉で表現することで本質的な理解が進みます。 「微分積分Ⅲ」では、定積分の定義を面積の概念を使って具体的に学びます。変数が2つ以上ある関数の積分など高校よりも厳密な定義が必要な問題は、解にたどり着くまでに1時間以上かかることもあります。それでも諦めず友人と意見を交わして説明し合ううちに論理的な思考力が身に付き、数学の奥深さを実感し、さらに興味が深まりました。“定理や定義を自分の言葉で説明できるか―”。数学を本質的に思索する時間が楽しい。この学科の魅力は?Q1好きな授業は?Q2(福岡県 九州産業大学付属九州産業高校出身)3年次生 渡邊 快音 さん9:00数学科教育法Ⅰ情報実習数学総合Ⅲ情報社会と倫理代数学序論日本文学B微分積分Ⅲインターミディエイト・イングリッシュⅡ人権教育確率10:4013:0014:4016:20プログラミングⅡ応用微分積分入門月火水木金Fukuoka University Guide 2026経済学部人文学部法学部商学部・商学部第二部理学部工学部医学部薬学部スポーツ科学部※他に分類されるものを除く(注)社会数理・情報インスティテュートを除く業種別比率(2024年度)091大学院進学13.6 %公務※2.3 %建設業 2.3 %運輸業、郵便業2.3 %情報通信業13.6 %卸売業、小売業4.5 %金融業、保険業4.5 %教育、学習支援業45.5 %サービス業 9.1 %不動産業、物品賃貸業 2.3 %在学生の声就職

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