福岡大学 大学案内2018
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VOICE人文科学研究科 教育・臨床心理専攻 博士課程前期 2年次生辛島 友紀さん 福岡県 筑紫女学園高校出身 「偏差値の高い大学に入り、有名な会社に入るのが良い」とされる世の風潮に疑問を持ち、人がそう思う理由や社会の仕組みについて深く考えたいと思い、大学院へ進みました。 1年次の「教育人間学特講Ⅳ」では、社会状況に呼応する青年期の教育に注目。教育の歴史を振り返り、企業や社会が教育とどう関わっているかなどについて他の院生や指導教官と議論を積み重ねました。 学部生との違いを感じたのは、学会発表を経験したことです。他大学の院生らとの共同発表だったのですが、議論を繰り返しながら準備を進める中で、研究や議論の進め方が分かるようになった感触を得ました。東京の専門機関を訪ねて聞き取り調査を行うことや、集めた情報を整理して論理的に考察を述べていくことは難しかったです。しかしながら、これから修士論文を書くにあたっての良い経験になりました。学会で客観的な評価を受けることは研究を進めていくためのヒントとなり、刺激になります。 私は「大学で学ぶ」ということは資格取得や就職のためではなく、もっと本質的な意義があるだろうと考えています。現在、学部生の授業の補助業務を行うティーチング・アシスタント(TA)をしているので、学ぶ意義についても伝えていきたいです。これからさらに多くの文献に触れて高等教育の制度や存在意義について研究を深め、テーマをさらに絞り込んで自分の納得のいく修士論文を書き上げたいと思っています。文献調査や研究室での議論、学会発表を通じて「高等教育の意義」を追究するVOICE 本学スポーツ科学部健康運動科学科に在学中、運動生理学研究室に所属。健康づくりを目的とした、高齢者や地域の方への運動指導に関わりました。高血圧や肥満など人によって悩みが異なる中で、運動を教えることの難しさに直面したことから、運動指導に関する知識を深めたいと思い、大学院に進学しました。 大学院での5年間、主に高齢者における身体機能と認知機能の関連について研究しました。ある地域と連携して行った調査では、高齢者約1,000人の握力、脚伸展力、歩行速度など体力や身体活動量を測定し、複数の認知機能テストを実施しました。その中から認知症予備軍と思われる約100人にMRI画像検査を福岡大学病院で受けてもらい、データを解析。体力測定で歩行速度が遅いほど認知機能も悪く、脳の萎縮が見られるという結果を得ました。活発に動く人ほど認知症になりにくいというのは、運動の効果として有力な情報と言えます。その後も他の地域で同様の調査を行ったのですが、体力測定するだけでなく、軽く息が弾む程度の運動プログラムを同時に指導。一定の強さの運動を定期的に実践することで認知機能が高まるということも伝えました。研究に必要なデータを収集しながら現場で運動指導も実践でき、相乗して良い経験を得ることができたと思います。 私にとって研究とは、身体に関する疑問を検証し明らかにしていくこと。大学院は研究分野を探究し、突き詰めることができる場所です。今は研究支援員として大学院に残り、これまでのデータを基に論文を書いています。将来は、研究と市民・地域をつなぐ健康専門家になることが目標です。高齢者の体力と認知機能の関連を研究身体の疑問に対して、深く突き詰めていくスポーツ健康科学研究科 スポーツ健康科学専攻 博士課程後期 (2017年修了)古瀬 裕次郎さん 長崎県 西陵高校出身キャンパス内に設けられた法律事務所福岡リーガルクリニック法律事務所(弁護士法人福岡リーガルクリニックセンター・福岡県弁護士会所属) 福岡大学キャンパス内の60周年記念館(ヘリオスプラザ)5階にある福岡リーガルクリニック法律事務所は、福岡大学法科大学院が中心となって2010年に開設されました。この法律事務所は、医師を目指す医学部生が実際の医療現場に参加して医療を学ぶように、法曹を目指す法科大学院生が弁護士の監督と指導の下に法律相談や事件処理に立ち会い、実践に則して法律を学ぶことを目的としています。いわば「法律版の大学病院」です。 福岡リーガルクリニック法律事務所は町にある法律事務所と同様、民事・刑事を問わずさまざまな事件について、法律相談や事務処理の依頼に対応しています。また、近くに法律事務所がない地域の方々のために、福岡市城南区と南区の自治協議会と協力し、無料法律相談会を開催しています。 福岡大学の学生と保護者の法律相談には弁護士が無料で対応。架空請求や悪徳商法など、学生を狙った犯罪はますます増加しています。全国でも珍しい、大学キャンパス内で気軽に相談できる法律事務所は、学生本人はもちろん、保護者にとっても頼もしい存在です。大学院Fukuoka University Guide 2018121

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