福岡大学 大学案内2018
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 分子レベルにまで及ぶ疾患の解析をはじめ、病因となる遺伝子の発見や免疫の獲得機序の解明など、医療は日進月歩しています。しかし、がんやエイズ(後天性免疫不全症候群)といった難病の発症メカニズムの解明や治療法の確立など、解決すべき課題は今も山積しています。そのため医学は、さらなる進化・発展を遂げねばならず、本学医学科にもその一翼を担うことが課されています。 一方、「臓器移植に関する法律」の成立や遺伝子レベルでの解析実用化を背景に、生命操作などに関する議論が高まり、医学は臨床での医療に限らず、人間の根源を問う倫理の学問としても探究されるべき時代を迎えています。また、医師と患者の関係についても、両者が納得・合意するまで話し合い、協力して治療に取り組むことが、これまで以上に強く求められていくでしょう。そのような時代の医師に不可欠なのは何か。日々進化する医学や医療技術の修得はもちろん、高い倫理観を備えつつ患者と誠実に向き合い、人々から信頼を得ることができる“豊かな人間性”にほかなりません。 これらを大前提に本学医学科では、あらゆる分野に対応できる医療技術と問題解決能力を高める統合教育を実施すると同時に、「人が人を治療する」という医の原点に立ち続け、“人間”として質の高い医師を育成していきます。医学部医学科学びの特色医学全般への理解を深める基礎と臨床の連携教育臨床医学の土台は基礎医学にほかなりません。医学科では、この2つが密に連携した教育を行うことで、医学全般への理解を深めていきます。カリキュラムは6年一貫教育制であり、その特徴を生かして第1学年から専門関連の科目を多く設定し、看護体験や施設見学を含め、早期から臨床に接して学びます。第2学年以降の基礎医学系の実習については、学生一人一人に実習機器が確保されるよう、実習室や器具類を整備しています。自学自習を推進するため、少人数の学生が集まって自習できるスペースも整備しています。◎◎◎◎あらゆる分野への対応能力と問題解決能力を高める臓器別に内科と外科を一体化して診断・治療を学ぶ統合教育を実施し、対応能力と問題解決能力を高め、その後の臨床修練に臨むための知識と技術を身に付けます。◎学生主体の学びを促すテュートリアル教育本学医学科では従来の講義形式とは異なり、7人程度の少人数グループが自ら調べ、考え、討議し、問題解決能力や自学自習の姿勢を培う教育に重点を置いています。その指導を行うのがテューター(担当教員)であり、学生主体の学びに適切なアドバイス等を加え、教育効果をさらに高めます。◎医の原点に立った高度な医療技術と問題解決能力を身に付け、「人を治療する」人として、質の高い医師を目指す。本学医学科の特長の一つは、福岡大学病院と福岡大学筑紫病院の2病院が臨床修練の場であることです。それぞれの地域特性などにも触れつつ、充実した「BSL(Bed Side Learning)」が「クリニカルクラークシップ方式(診療参加型臨床実習)」により取り組めます。二つの病院による充実の臨床修練◎医学の研究においても専門化と分化が進んでいます。しかし分化が進むほど、各専門分野間の連携を強化し、生体全体の機能から病態解明までの統合が必要になります。それらを踏まえ、各教室が先進的な専門研究を行うと同時に、基礎・臨床を超えた研究が展開されるよう6つの総合研究室を設置しており、広い視野からの研究を進めています。専門研究と総合研究の双方を進展◎福岡大学(FU)医学生は、卒業時に、1)自尊心と高い倫理観を有し、他者と信頼関係(Relationship)を築くことができる、2)確かな知識(Intelligence)と技能に基づいた、人にやさしい(Gentleness)医療を実践できる、3)グローバルな視野で地域の健康増進(Health)と疾病予防に貢献できる、4)科学的探究心、論理的思考を身に付け、教育的指導(Teaching)ができることを謳っています。頭文字をとって、FU-RIGHTプロジェクトがスタートしています。アウトカム基盤型教育◎BEST CHOICE 2018102

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