福岡大学学園通信 No64
40/44

39FUKUOKA UNIVERSITY MAGAZINE January 2019ななくま通信Ticsし詩 ほ歩さん(絶景プロデューサー)を招き、第19回「今を生きる教養講演会」を開催2018年10月16日(火)、福岡大学A棟AB01教室で福大生ステップアッププログラム(FSP)の一環として第19回「今を生きる教養講演会」を開催しました。今回は絶景プロデューサーの詩歩さんを講師に迎え、「『死ぬまでに行きたい!世界の絶景』を探して~オンリーワンを仕事に変える生き方~」をテーマにご講演いただきました。詩歩さんは大学生の時、初めての海外旅行でその魅力に取りつかれたことを紹介。入社した会社の新人研修で「Facebookページで『いいね!』を多くもらう」という課題があり、「絶景」をテーマに取り組んだことが今の仕事につながったと語りました。約70万件の「いいね!」を獲得するまでに成長したFacebookページの作り方にも触れながら、「一つのことを突き詰めると多くの人に届く。何かを発信したい人は一つ一つの投稿を大切にし、多くの人に分かりやすく伝えるにはどうすればいいか常に考えてほしい」とアドバイスしました。“絶景ブーム”の火付け役となり、現在も多方面で活動を続ける詩歩さんは、自分だけの職業をつくり、仕事で指名してもらうために必要なことは、「ナンバーワンよりもオンリーワンになること」だと強調。その手段の一つとして、「“カメラマン”と“博多スイーツ”」など、2つの要素を掛け合わせる発想法を紹介しました。自らの経験をもとに「やりたいと思いながら先延ばしにしていることがあれば、“いつか”ではなく“今日”小さな一歩を踏み出してみて」と呼び掛けた詩歩さん。「自分で“やりきった”と思えるまで続けてほしい」と力強いエールが送られました。News人工知能をテーマに「大学院学際シンポジウム」を開催(写真左から)田中教授、桂林准教授、鶴田教授、大上准教授2018年10月27日(土)、2号館222教室で「人工知能―その可能性」をテーマに「大学院学際シンポジウム」を開催しました。平成30年度福岡大学事業計画に掲げた「大学院教育の充実」に向けた取り組みで、今後の学際的教育プログラムの構築を目指して企画されたものです。第一部では、4人の研究者がそれぞれの研究内容を報告。理学研究科の田中勝教授が「A.I.ではなくI.A.時代に向けて~基礎研究分野への影響~」、薬学研究科の桂林秀太郎准教授が「人工脳を作るための細胞レシピ~構成論的に神経ネットワークを作る試み~」、工学研究科の鶴田直之教授が「人工知能の応用と今後の展望」、人文科学研究科の大上渉准教授が「犯罪行動の痕跡から犯人像を推定するー犯罪心理学におけるデータマイニング的アプローチ」について発表を行いました。第二部では、大学院学務委員長の廣澤孝之教授がコーディネーターとして登壇。来場者から質問を募り、その内容に応じて各発表者が回答していきました。現在、最も注目を集めている科学技術であり、さまざまな分野への応用が期待される人工知能がテーマということで、その技術的、実用的な可能性を問う多くの質問が寄せられました。当日は学外からの参加者も含めて69人が来場。異なる領域の研究者の発表を通して、人工知能の可能性について耳を傾けました。

元のページ  ../index.html#40

このブックを見る