福岡大学学園通信 No64
32/44

入選作品発表31FUKUOKA UNIVERSITY MAGAZINE January 2019石川県 金沢大学附属高等学校 2年 西村 颯散歩道祖母を何度もふりかえる〈受賞者コメント〉日常の光景を川柳にしたので、受賞には驚いています。腰椎骨折で歩くことが困難になった祖母が、リハビリを兼ねて散歩を始めました。祖母の歩く速度は遅く、200mほどの散歩道ですが、付き添う私との距離が少しずつでき、様子が気になって何度も振り返ります。でも私がまだ小さい頃、祖母はこうして私を見守り、一緒に歩いてくれたのでしょう。今、役割は変わっても相手を思う気持ちは変わらない。そう感じながらしたためた川柳です。〈受賞者コメント〉このたび銀賞をいただき、驚きましたがとてもうれしく思います。この句は、私が「まだ子供だから」「もう大人だから」と自分の都合の良いように話していたことを思い出して書きました。十八歳は、まだお酒を飲めない未成年です。ですが、選挙の投票ができるようになり、車の免許を取れる年齢です。そんな複雑な年齢だからこそ、自らの意思で大人になる自覚を持つことが大事なんだと思いました。〈受賞者コメント〉この川柳は、日差しの強い夏の朝、女子中高生が建物沿いにできた影を頼りに登校していた様子を元に作りました。絶対に日光に当たりたくない彼女らの姿は、敵から身を潜める忍者さながらで印象深かったので、川柳にしようと思いました。今まで川柳に触れる機会は少なかったのですが、制約が少ないが故に作ることが難しい点や滑稽さを取り入れられる点など、川柳の魅力に気付くことができました。このたびは銅賞をいただき、本当にうれしく思います。金賞〔福岡大学長賞〕千葉県 あずさ第一高等学校(渋谷キャンパス) 3年 千葉 春希十八歳子供と大人使いわけ銀賞岡山県 清心女子高等学校 3年 菊地 環ほぼ忍者日陰に沿って歩く女子銅賞福岡大学が主催する全国高校生川柳コンクールに、今年度は全国270校の高校生17,906人から43,585作品の応募がありました。その中から、金賞・銀賞・銅賞・特別賞・入賞の計56作品、学校賞9校を選出しました。福岡大学が主催する全国高校生川柳コンクールに、今年度は全国270校の高校生17,906人から43,585作品の応募がありました。その中から、金賞・銀賞・銅賞・特別賞・入賞の計56作品、学校賞9校を選出しました。川柳コンクール公式サイトhttps://www.fukuoka-u.ac.jp/unv_gide/fkus/senryu2018/index.html川柳コンクール公式サイトhttps://www.fukuoka-u.ac.jp/unv_gide/fkus/senryu2018/index.html

元のページ  ../index.html#32

このブックを見る