福岡大学学園通信 No64
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2005年に始まり、これまで多くの企画を生み出してきた「学生チャレンジプロジェクト」。しかし、近年、学生たちにその存在が十分届いていないと感じた代表者の蜷川さんは「こんなに魅力的な制度が福岡大学にあることを多くの学生に知ってもらいたい。そして何かに挑戦できる学友を増やしたい」と考え、学生チャレンジプロジェクトの学生向けプロモーションビデオ(PV)上映を企画しました。チームはPV制作担当、集客のための広報担当、チラシを作るデザイン担当、会場設営担当で構成。PVの内容、上映時間・会場、集客方法などについて議論しました。PVでは過去に採択されたプロジェクトメンバーを取材し、やりがいや達成感を紹介することでプロジェクトの魅力を伝えることに。上映時間は観客が飽きないように10分程度とし、SNSで情報が拡散するように「インスタ映え」する風景やイベント写真を盛り込むことにしました。上映会場を屋外に設け、人気映画『グレイテスト・ショーマン』を同時上映することで話題喚起を図るなど、「プロジェクトを知ってもらう」ための工夫を凝らしました。上映までには困難もありました。PV制作の過程で技術的な問題に直面した制作チームは、動画制作のプロの方に撮影・編集のコツを習いに行きました。話題作『グレイテスト・ショーマン』上映の交渉に当たっていた蜷川さんは、放映の許諾を得るための費用を確保するためスポンサー集めに奔走。上映の3時間前にやっと予算をクリアしました。10月11日(木)18時30分からの上映には、天気が悪く寒い中であったにもかかわらず、数百人の学生が集まる盛況ぶり。上映後にはプロジェクトについて質問する学生も早速現れました。「イベントの準備の大変さ、協力を得るため趣旨を説明する難しさを知った」「積極性が身に付いた」など達成感を感じるメンバー。幾つもの困難を乗り越えてプロジェクトの魅力を伝え、挑戦する仲間が増えたことに大きな手応えを感じていました。29FUKUOKA UNIVERSITY MAGAZINE January 2019学生チャレンジプロジェクト福大生ステップアッププログラム(FSP)の一環として行われており、14回目を迎えた学生チャレンジプロジェクト。福大生の自主的で自由な発想から企画された独自のプロジェクトを大学が物心両面から支援するものです。2018年度に採択された活動を紹介します。オリジナルプロモーションビデオを制作困難を乗り越えて屋外で上映数百人が来場し反響を呼ぶ123DATA屋外シアター上映プロジェクト「何かしたい」人に学生チャレンジプロジェクトの魅力を伝える学生たちが自主的で自由な発想から企画した独自のプロジェクトを大学が物心両面で支援する制度。詳細は、http://www.fsp.fukuoka-u.ac.jp/fsp/fu/step/step2_1.html学生チャレンジプロジェクト2018年度第14回コラム■1 中央図書館前の広場で行われた上映会■2 会場周辺で学生たちに上映をPRするメンバー■3 メンバーは動画制作のほか、チラシ制作、広報活動も分担して行った代表者/蜷川 翼さん    (経済学部経済学科4年次生)メンバー/13人内 容/目標や手段が分からず、モヤモヤした気持ちを抱える学生に「学生チャレンジプロジェクト」の魅力を伝え、挑戦を促す。

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