福岡大学学園通信 No64
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19FUKUOKA UNIVERSITY MAGAZINE January 2019相手の力を利用して流れるように技を決める相手の力を利用して流れるように技を決めるO n e P e r s o n , O n e C i r c l e最小限の力で相手を制す︒〝礼を重んじ〟養う感謝の心学生生活合氣道は、相手の攻撃を最小限の動きでかわして返し技を掛ける武道。勝敗を競うことはせず、呼吸力や「さばき」と呼ばれる独自の体の使い方を身に付けることで心身を鍛えます。「体格や腕力に関係なく、わずかな力で相手の動きを制することができるのが合氣道の魅力」と主将の熊本匡希さん(経済学部産業経済学科3年次生)。「他の多くのスポーツや武術とは異なり、合氣道では力を抜くことが求められます。これまで経験したことのない動きで、その一つ一つに奥深さを感じます」。大学から合氣道を始める部員も多いため、練習では基本となる受け身の練習をしっかりと行います。次のステップでは、二人一組となり相手の攻撃をわずかな力でかわす「さばき技」を習得していきます。鍛錬の成果を示す場として年に一度、演武会を開催しており、OB・OGや他大学の合氣道部、父母たちの前で技を披露します。幹事の島田倫也さん(工学部電気工学科2年次生)は、「体の使い方が分かってくると技がきれいに決まり、本当に気持ちいい」と笑顔で語ります。「礼を重んじ、技をかけさせてくれた相手に感謝することなど、技以外にも多くのことを学んでいます」。年間行事2月九州学生合氣道連盟合宿8月夏合宿12月演武会5月新入生歓迎会(左)杖を使った武器術の稽古も行う(右)「新しい合気道場で気持ちよく稽古ができている」と部員たち合氣道部2018年に創部55周年を迎えた。部員数は1年次生6人、2年次生7人、3年次生2人、4年次生2人の計17人。平日に週4日、17時から20時に総合体育館合気道場で稽古を行う。

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