福岡大学学園通信 No63
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受け継がれる「恩送り」の精神最後に改めて、福大の「絆」「つながり」について感想をお願いします。正直に言えば、福大は第一志望ではありませんでした。それでも私は、学ぶことの楽しさを福大で教えてもらいました。好きな英語をとことん勉強できるのが楽しくて、分からないことがあれば、何度も先生のところに聞きに行きました。そこから先生とのつながりが生まれ、助けられて今の私があります。福大に来て本当に良かったと思います。福大生の良いところは相手をよく理解しようとするところ、つながりを大切にしようとするところだと思います。自分のことを考えてくれる人には、「お返し」をしようという気持ちになり、それが絆につながっていく。9学部の多様な学生が集う福大のキャンパスで、そういうものが脈々と醸成されているのではないでしょうか。全国に99支部ある有信会がまとまりを持って活発に活動できているのも、そうした伝統の延長線上にあるものだと思います。「恩返し」という言葉がありますが、大野理事長の話を伺っていると、受けた恩を当人ではなく別の人に戻す「恩送り」とでも言うべきものが、福大にはあるように思います。それがネットワークの広がりにつながっているのかもしれません。他大学と合同でゼミ合宿をして感じたのは、福大生にはスマートさは少ないものの、雑草のような強さがあるということです。また、何かを伝えようとする時には「  (言葉)」も大切ですが、気持ちや感情、つまり「   」がとても重要です。「   」と「   」が一緒にならないと伝わらないことが多々あります。福大生は「 」を大切にしており、そこ07FUKUOKA UNIVERSITY MAGAZINE October 2018簡単に折れることのない「しなやかな雑草」各運動部の対外試合の応援や、卒業式・入学式での演武など福岡大学の学生生活や行事に不可欠な存在であった応援団は1999年に部員不足のため活動休止となりました。しかし2012年4月、「高校時代、野球部の応援に団員として参加し感激した体験から、大学で本格的に応援団に入ることを考えていた」という藤田大輝さん(第57代応援団長)が入学。活動休止を知った藤田さんは、復活を目指して立ち上がります。多くの応援団OBと復活を待つ卒業生たちの後押しを受けて13年ぶりに部は復活。団員1人で活動を再開した応援団は徐々に部員も増え、藤田さんが4年次生になった時には20人になっていました。試合会場や入学式などで響き渡る応援団のエールは、在学生たちを勇気づける大きな支えとなっています。卒業式でエールを送る(八納さん)応援団が復活Part3WordWordModeModeMode合力髙﨑大野合力

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