福岡大学学園通信 No63
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本日は福岡大学の「絆」「つながり」「人脈」などをテーマに皆さんにお話を伺いたいと思います。まず、これらの言葉から、何を思い浮かべますか。私が所属する応援団は学生中心で活動しているため、OBの方は頼れる大きな存在として心の支えになっています。有信会(本学同窓会)のイベントに参加させてもらった時にはいろいろな方から声を掛けていただき、昔の応援団の話を聞くことができました。「今度、演武を披露してほしい」と言ってくださる方もいて、活動の機会が増えています。応援団の活動を通して日々、福大の「絆」の強さを感じています。私の所属するフォークソング愛好会は100人を超える学生がいます。OB・OGには起業された方がいて、そういう方々と話をする時に、人脈という言葉を思い浮かべます。人脈とは、自分の選択で得られるものだと思います。私は仕事柄、九州を中心に幅広い職種の方に会いますが、さまざまなところで福大の卒業生にお目にかかります。学生数2万人の総合大学に在籍していたことで多くの出会いがあり、人脈につながっていることを日々感じています。所属していた放送研究部やゼミの仲間とは卒業後も交流があり、志を持つ仲間と切磋琢磨しながら、絆を深められていると思います。福大より学生数が多い大学は他にもありますが、2万人規模の学生が一つのキャンパスに集まっているところはまれ稀だと思います。考え方の違う学生たちが一堂に会することで、創造性が醸成されます。そうした環境で過ごした卒業生が、社会の至るところで活躍していることは福大の強みだと思います。有信会では各支部に多くの先輩たちがいます。懇親会などで同じテーブルに取引先の方がいることもよくあり、仕事の上でも人脈が広がります。福大卒というだけで思いや話が通じることもあり、私が社長を務めていた会社でも毎年のように福大生が入社してきました。絆とは、「信頼に基づくネットワーク」だと思います。では、信頼とは何か。それは心が動いた時に生まれるもので、私たち教員もただ授業をするだけでは信頼関係は生まれません。教え方に工夫を凝ら03FUKUOKA UNIVERSITY MAGAZINE October 2018校友会の発足福岡大学の前身校である「福岡高等商業学校」が1934年4月に創立されてすぐの6月18日に校友会(クラブ活動)が発足。総務・柔道・剣道・弓道・野球・庭球・競技・水泳・排球・籠球・ラグビーの11部が創部されました。1年次生しか在籍していないため各部とも部員の奪い合いとなり、多くの部員が掛け持ち状態でした。7月には六高専リーグ(福高・九州医専・九州歯科医専・西南・明専・福岡高商)が始まり、各部とも参加しますが、練習不足は明らかで結果は惨敗。しかし、この若干無謀とも言える挑戦を通じて、生徒間の友情が一気に深まり、結束が固まります。教員たちも急速に生徒たちと交わり、「自分たちの学園づくり」への機運が高まっていきました。現在の福岡大学のスポーツの強さと絆、結束の精神の源がそこに見えます。水泳部(1940年)Part1絆とは「信頼に基づくネットワーク」ワンキャンパスで育んだ豊かな人間性を生かし、学内でも社会でもつながりを広げる福大生特 集合力八納小田髙﨑合力大野合力

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