福岡大学学園通信 No63
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 文系センター棟です。英語学科の先生方の研究室があり、授業や研究に関する質問のほか、留学のことなど、さまざまな相談をしに研究室を訪ねていました。本に囲まれた大学の先生の部屋にカッコ良さを感じ、研究者の道を考えるようにもなりました。 高校まで通った英会話教室の先生がイギリスへの留学経験をお持ちで、私も憧れがあり、イギリス留学ができる大学を探していました。福岡大学にはイギリスの大学との交換留学制度があったことや、高校の先生が福大英語学科の教育内容を評価していたこともあり、志望しました。 1年次に参加した「リスニング強化プログラム」での英語学科・竹安大先生との出会いが、神谷さんの学生生活に刺激を与えます。自主的な集まりで行われていたこのプログラムは、洋画から登場人物の会話を聞き取るというもの。その作業が面白くて積極的に参加したと言います。竹安先生の授業を履修するなどの縁もあり、留学の相談にも応じてもらうことになります。「留学で1年間日本を離れることを考え、早めに卒論の準備を進めた方がいいとアドバイスを受けました」。2年次の後期から竹安先生の下で「イギリス英語とアメリカ英語の違い」をテーマに研究を始めます。春休みは毎日、先生の研究室に行き研究に没頭。音韻体系とイギリス英語との関係を、ネーティブの先生たちの発音を録音して分析しました。 竹安先生の勧めもあって研究内容を要約し、学会に応募したところ、日本音韻論学会で認められ、今年6月の春期研究発表会で発表する機会を得ました。「発表会の前には、英語学科はもちろん他学科の先生にも集まっていただき、プレゼンや質疑応答の練習をさせていただきました。おかげで当日は自信を持ってスムーズに発表ができました」。 8月、イギリスに渡り、英語やイギリス文化を学ぶ傍ら、現地の学生に協力してもらい発音のデータを収集する神谷さん。帰国後の卒業研究の仕上げや大学院進学時の研究に生かしたいと言います。今、憧れだったイギリスの地で、時折、文系センター棟での学びを思い出しながら、英語漬けの充実した日々を送っています。 3歳の時に英会話を習い始めた神谷さん。楽しく学んでいた中学校までとは一転、高校では突然難しさを感じるようになり、英語は苦手科目になります。それでも「せっかく3歳の時から親しんできた英語。できれば使いこなせるようになりたい」との思いや、英会話教室でよく話題になっていた〝英国紳士〞への憧れもあり、イギリスの大学との交換留学制度がある福岡大学へ入学しました。 大学での英語の授業は、高校までよりさらに内容が高度で複雑になり、1年次の頃は戸惑ってばかりだったと言います。しかし、イギリスへの留学を希望していた神谷さんは、「きちんと理解して力を付けなければ」と、英語学科の先生の研究室を頻繁に訪ねて教えを請いに行きます。それに親身に応えてくれる先生方の助けがあり、一つずつ理解を深めていった神谷さん。いつしか苦手意識は和らぎ、英語は楽しく向き合えるものに変わっていきました。 交換留学を考えていた神谷さんは、2年次生から、その出願条件であり英語能力の証明として必要な「IELTS™」(アイエルツ)でのスコア6・0突破を目指し、エクステンションセンターで開講されていたIELTS™対策講座に通います。参加学生のスピーキング力の高さに圧倒されますが、予習復習の基本を毎回丹念に行うことで会話のスキルが向上。「上達を感じるとさらに勉強に力が入る」という好循環が生まれ、試験は一回目で目標点をクリア。面接等を経てイギリス・リーズ大学に1年間の留学が決まりました。竹安先生との出会い 週に1回、昼休みに行われていた「リスニング強化プログラム」に参加し、竹安先生と出会う。先生方に教えを請ううち、苦手意識のあった英語を楽しく感じるように。留学に向けた勉強と研究に没頭 エクステンションセンターで開講されていた週2回、各3時間のIELTS™対策講座に通う。交換留学の出願条件である6.0を突破。イギリス留学が決まる。音声学・音韻論が専門の竹安先生の下で「イギリス英語とアメリカ英語の違い」をテーマに研究を開始。学会発表、イギリスに交換留学へ 「日本音韻論学会」ではメインメンバー、「日本言語学会」ではサブメンバーとして関わった研究の発表を行った。8月からリーズ大学に留学、英語力のさらなる向上を目指す。毎日、発見と感動の連続。寝るのがもったいないと感じるくらいにイギリスを満喫中。留学先の友人たちと留学先のイギリス・リーズ大学英語の楽しさを知り「IELTS™」6・0取得まで成長多くの先生方の協力で学会発表を経験留学経験を次の研究に生かす神谷さんの自分年表キャンパスライフ一問一答神谷さんの12FUKUOKA UNIVERSITY MAGAZINE October 2018学内でお気に入りの場所はどこですか?Q.福大人文学部英語学科を選んだ理由は何ですか?Q.The University of Leeds, UK

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