福岡大学学園通信 No62
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34FUKUOKA UNIVERSITY MAGAZINE June 2018※本学公式ウェブサイトの情報公表・財務状況(https://www.fukuoka-u.ac.jp/disclosure/nance/)では、詳細な予算情報を公開していますのでご覧ください。①企業会計の「キャッシュフロー計算書」に似た性格を持つ計算書です。②家庭でいえば家計簿のように現金預金の出入りを集計した計算書です。①企業会計の「損益計算書」に似た性格を持つ計算書であり、採算の取れた経営を行っているか、経営上赤字になっていないかを見る計算書です。②企業会計の「損益計算書」では計上対象とならない資本的支出が基本金組入額として計上されています。・平成27年度から学校法人会計基準が改正され、資金収支計算書では勘定科目等の見直しが行われています。また、従来の消費収支計算書は名称が事業活動収支計算書となり、内容が大幅に変更されています。消費収支計算書では、収入・支出とも総額で把握していましたが、近年の臨時的・事業外の収支の増加を踏まえ、区分経理を導入し収支を経常的なものと臨時的なものに、さらに経常的な収支を教育活動と教育活動外に分けて把握することができるようになりました。また、近年の私学を取り巻く経営環境の変化に対応するため、毎期の収支バランスを見るのに適した基本金組入れ前の収支差額も、表示されるようになりました。・学校法人は営利の追求を目的とする一般企業とは異なり、教育研究活動を目的とする公共性の高い法人です。学校法人会計の豆知識平成30年度 学校法人福岡大学収支予算(2)事業活動収支計算書(1)資金収支計算書(1)教育体制の整備・充実 (2)研究体制の整備・充実 (3)医療体制の整備・充実 (4)社会貢献および地域連携の整備・充実 (5)経営基盤の強化平成30年度予算の重点施策教育関係研究関係メディカル部門施設関係学長裁量経費その他(1)(2)(3)(4)(5)(6)①学内情報システム更新 ②入学前予約型給付奨学金「七隈の杜」 ③ものづくりセンター設備整備費 ④グローバル人材育成推進事業費    ⑤学部教育充実経費 ⑥福大生ステップアッププログラム経費 ⑦FD活動推進経費 ⑧マルチメディア設備一式更新(1031教室他)①基盤研究機関研究所(福岡・東アジア・地域共生研究所他8研究所) ②産学官連携研究機関研究所(資源循環・環境制御システム研究所他10研究所)③研究ブランディング事業費①福岡大学病院 ・内視鏡機器一式(3部署) ・血管造影動画像システム更新 ②筑紫病院 ・デジタルX線TVシステム ・術中神経モニタリング装置③西新病院 ・血管造影システム ・気管支鏡システム①5号館他2棟耐震改修工事 ②新公認室内プール(仮称)新築工事 ③第一記念会堂解体工事 ④医学部看護学科棟南側立体駐車場(仮称)新築工事⑤文系センター低層棟各階南側トイレ他改修工事 ⑥筑紫病院保育所新築工事①事業所内保育所「ななくまのもり保育園」運営費平成30年度予算の特徴平成30年度事業活動収支予算(予算規模779億円)(単位:千円)科  目No.No.No.29年度予算額差 異30年度予算額27,056,0231,442,923868,2254,878,6591,133,53439,584,9581,780,78376,745,10541,617,09932,038,2003,745,98377,401,282△656,177846,64036,000882,640141,4220141,422741,21885,0410295,937295,937000295,937369,35411,624△3,861,904△3,850,280△20,664,305△24,514,58577,923,68277,912,058(2,658,029)(6,188,264)(413,524)27,056,0231,442,923983,2245,059,5961,169,53439,584,958846,6401,780,7835,262,92728,385,415△13,425,91298,146,11116,585,004114,731,11526,677,7361,421,036834,6145,063,2091,115,38636,992,9241,567,74873,672,65340,155,60731,272,9253,082,85474,511,386△838,733681,32130,000711,321152,8260152,826558,495△280,2380744,211744,211000744,211347,371116,602△5,066,174△4,949,572△19,530,459△24,480,03175,128,18575,011,583(2,380,948)(6,183,428)(402,509)378,28721,88733,611△184,55018,1482,592,034213,0353,072,4521,461,492765,275663,1292,889,896182,556165,3196,000171,319△11,4040△11,404182,723365,2790△448,274△448,274000△448,27421,983△104,9781,204,2701,099,292△1,133,846△34,5542,795,4972,900,475(277,081)(4,836)(11,015)26,677,7361,421,036928,5835,713,4511,145,38636,992,924681,3211,567,7485,234,56528,737,454△13,134,38695,965,81817,680,791113,646,609378,28721,88754,641△653,85524,1482,592,034165,319213,03528,362△352,039△291,5262,180,293△1,095,7871,084,506123456789101112131415161718192021222324252627282930313233343536373839平成30年度資金収支予算(予算規模1,147億円)(単位:千円)(単位:千円)科 目収入の部支出の部29年度予算額差 異30年度予算額123456789101112131441,442,90625,849,9363,332,459141,422568,1503,258,7831,986,1088,693,52719,307,064371,235△5,608,72699,342,86415,388,251114,731,11539,828,69425,089,4962,680,345152,826568,1505,152,9191,665,8428,765,13419,490,680350,000△6,086,65097,657,43615,989,173113,646,6091,614,212760,440652,114△11,4040△1,894,136320,266△71,607△183,61621,235477,9241,685,428△600,9221,084,506科 目29年度予算額差 異30年度予算額1516171819202122232425262728教育活動収支教育活動外収支特別収支収 入収入支 出支出収入支出経常収入に対する比率事業活動収支予算の概要資金収支予算の概要※平成27年度より学校法人会計基準の改正に伴い、消費収支予算から事業活動収支予算に変更となっています。・従来の帰属収支差額に相当するNo.33基本金組入前当年度収支差額(No.38事業活動収入-No.39事業活動支出)は、1,200万円の収入超過を見込んでおり、従来の帰属収支差額比率に相当する事業活動収支差額比率(No.33基本金組入前当年度収支差額÷No.38事業活動収入)は、0.0%となっています。・人件費比率(No.9人件費÷経常収入[No.8教育活動収入+No.19教育活動外収入])は、53.6%となり、前年度予算より0.4ポイント低くなっています。No.1 学生生徒等納付金収入↑収容定員増に伴う予算学生数の増加。 No.4 補助金収入 ↓私学事業団から交付される経常費補助金および建物の耐震化に係る補助金の減少。 No.6 医療収入 ↑西新病院開設に伴う医療収入の増加。No.15 人件費支出 ↑西新病院開設に伴う給与費の増加。 No.16 教育研究経費支出 ↑西新病院開設に伴う医療経費支出等の増加。  No.17 管理経費支出 ↑事務情報システム更新に伴う委託費等の増加および西新病院開設に伴う経費の増加。 No.20 施設関係支出 ↓4号館竣工に伴う建物支出の減少。・資金収支予算の合計は1,147億円で、前年度予算より11億円の増加となっています。・資金収支のてん末としての翌年度繰越支払資金は154億円で、前年度予算より6億円の減少となっています。支出の部資金収支規模と翌年度繰越支払資金収入の部注:↑…増加を示す ↓…減少を示す経常的な収支のうち、本業の教育活動の収支を見ることができ、30年度は6億5,600万円の支出超過となる見込み。西新病院の開設等に伴い、29年度より医療収入が25億9,200万円増加、人件費が14億6,100万円増加。経常的な収支のうち、財務活動の収支を見ることができ、30年度は7億4,100万円の収入超過となる見込み。毎年度の収支バランスを見ることができ、従来の帰属収支差額である。30年度は1,200万円の収入超過となる見込み。基本金組入前当年度収支差額から基本金組入額を控除したもの。30年度は38億5,000万円の支出超過となる見込み。経常的な収支バランスを見ることができ、30年度は8,500万円の収入超過となる見込み。資産売却や施設・設備関係の補助金等の臨時的な収支を見ることができ、30年度は2億9,600万円の収入超過となる見込み。29年度より建物の耐震化に係る補助金の減少に伴い4億4,800万円減少。良好な教育・研究・医療環境を維持するための施設・設備等の額である。29年度より施設関係支出の減少に伴い12億400万円減少。学生生徒等が納める授業料や入学金などのこと。聴講料や補講料も含みます。国や地方公共団体などからの助成金です。福岡大学病院、筑紫病院、西新病院、博多駅クリニックの医療収入です。翌年度に入学予定の学生生徒等から受け入れる授業料や入学金などです。収入として計上したが未収となっているものや、前受金収入として前年度までに既に受け入れている収入を差し引くことにより、資金の収入額を調整するためのものです。学生生徒等の教育・研究・医療のために支出する経費です。総務、人事、財務、経理等の業務に要する経費、教職員の福利厚生のための経費などです。教育研究用の機器備品、管理用の機器備品、図書などを取得するための支出です。支出として計上したが未払となっているものや、前払金支払支出として前年度までに支払っている経費を差し引くことにより、資金の支出額を調整するためのものです。・長期、短期の貸付金の回収額・税金等の預り金受入額・特定の目的のために積み立てた資産を取崩した額教職員に支払われる給与などのことです。土地、建物、構築物などを取得するための支出です。より良い教育研究サービスを提供するために資産を積み立てるための支出などです。学長裁量経費、文部科学省施策対応および予算編成時において予期しない支出に対応するためのものです。収入の3本柱学生生徒等納付金手数料寄付金経常費等補助金付随事業収入医療収入雑収入教育活動収入計人件費(うち退職給与引当金繰入額)教育研究経費(うち減価償却額)管理経費(うち減価償却額)教育活動支出計教育活動収支差額(8ー15)受取利息・配当金その他の教育活動外収入教育活動外収入計借入金等利息その他の教育活動外支出教育活動外支出計教育活動外収支差額(19ー22)経常収支差額(16+23)資産売却差額その他の特別収入特別収入計資産処分差額その他の特別支出特別支出計特別収支差額(27ー30)予備費基本金組入前当年度収支差額(24+31ー32)基本金組入額合計当年度収支差額(33+34)前年度繰越収支差額翌年度繰越収支差額(35+36)事業活動収入計(8+19+27)事業活動支出計(15+22+30+32)学生生徒等納付金収入手数料収入寄付金収入補助金収入付随事業・収益事業収入医療収入受取利息・配当金収入雑収入前受金収入その他の収入資金収入調整勘定収入計前年度繰越支払資金収入の部合計人件費支出教育研究経費支出管理経費支出借入金等利息支出借入金等返済支出施設関係支出設備関係支出資産運用支出その他の支出予備費資金支出調整勘定支出計翌年度繰越支払資金支出の部合計学生生徒等納付金34.8%手数料1.8%寄付金1.1%経常費等補助金6.3%付随事業収入 1.5%医療収入51.0%雑収入2.3%受取利息・配当金1.1%その他の教育活動外収入 0.1%経常収入経常支出人件費53.6%教育研究経費41.3%管理経費4.8%借入金等利息0.2%予備費0.5%※各科目の構成比率は経常収入を100%として表示しています。

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