福岡大学学園通信 No62
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17FUKUOKA UNIVERSITY MAGAZINE June 2018就職・進路アナウンサーを目指して走り続けた大学時代理想のアナウンサー像を決定づけたリスナーのメッセージ アルバイト先も放送局でした。地元テレビ局の報道部で深夜のサポート業務を担当しました。事件が発生すると記者に一報を入れ、カメラマンと現場へ急行。局に戻ってからは映像にテロップを入力し、番組が始まるとアシスタントディレクターの役割を担うなど、リアルな報道現場を経験しました。西川さんがアナウンサー志望であることを知った局アナの一人は、丁寧にアドバイスをしてくれた上、自身の就職活動や受けた入社試験の内容などを細かに記したノートをプレゼントしてくれました。 商学部に入ったからには経営のことを学ぼうと、ゼミでは市村昭三先生の下で経営学を学びました。簿記というものに初めて触れた中村信博先生の授業も新鮮だったと言います。在学中に資格は取りませんでしたが、社会人になって「大学で学んだ証しを残したい」と一念発起し、簿記3級に合格。「大学で基礎を学んでいたおかげで、合格できました」と振り返ります。 アナウンサーという目標に向かって、突き進むように過ごした学生時代。アナウンサー以外の仕事に就くことは頭になく、就職試験はテレビ局、ラジオ局だけを受けました。役員面接や最終面接まで進みながら不合格という状況が続きましたが、4年次の7月になってエフエム福岡から内定を得ました。 入社後は、アナウンサーとしての仕事の傍ら、番組の台本を書き、DJに指示を出すディレクターの仕事も手掛けました。SMAPの『夜空ノムコウ』の作曲などで知られるシンガーソングライター・川村結花さんの番組を担当した時のことは、今でも印象家族に接するように、リスナーに接する。それが僕の思い描くアナウンサーの姿。■1 共同通信から配信されるニュース原稿は、ストップウオッチを手に繰り返し読み、時間内に収まるように原稿量を調整していく ■2 エフエム福岡の本社ビルを背景に。カメラが向くとすぐ笑顔になる ■3 愛用しているアクセント辞典とストップウオッチ。入社以来、秒針が付いたアナログ式のストップウオッチを使い続ける ■4 エフエム福岡6階には5つのスタジオがある。写真はニュースなどを読む生放送用のニューススタジオ ■5 2018年4月の福岡大学入学式で司会を務める西川さん3214

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