福岡大学学園通信 No62
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 中央図書館です。これまで学内外の図書館に行きましたが、中央図書館内の落ち着いた雰囲気が好きです。時間ができたらふらっと行って、気になる本を手に取ったりしていると、知らないことがたくさんあることを改めて感じ、好奇心をかき立てられます。 時代小説や時代劇が好きで、江戸庶民の文化に興味を持っていました。福岡やその近郊で歴史を学べる大学を探した中で、福大が最も魅力的だと感じました。 3年次には副幹事としてスタッフをまとめる立場になりました。「みんなでアクティブに活動することがとても楽しい」。仲間と活動する喜びを、明るい笑顔で語ります。 スタッフ間の交流や取材活動を通して、「普段話す機会の少ない学部の学生から専門的な話を聞けることが面白く、話の引き出しが増えました。趣味で続けている小説執筆にも役立っています」と木浦さん。将来は本に関わる仕事に就くことを希望しており、学内で開催されるイベントもしっかり活用しています。2年次に参加した中央図書館での読書会では、講師をされた編集者の方に名刺をもらい、後日、東京の出版社を見学させてもらいました。2017年12月に芥川賞作家・羽田圭介氏を招いて行われた「今を生きる教養講演会」では学生代表の一人として登壇し、羽田氏に直接質問する機会にも恵まれました。 「最高に充実した学生生活を送ることができ、卒業するのが寂しいくらいです。学生生活の中で得た多くの経験や人との出会いを、これからの人生の糧にしていきたいです」 好奇心に満ちた瞳が、鮮やかな新緑の中で輝いていました。 保育園の頃から絵本が大好きで、小学3年生から小説も書き始めたという木浦さん。「小学校の時に絵から連想して物語を書くという授業があり、私が書いた『これから彼らの冒険が始まる』という一文を先生が褒めてくれました。それがうれしくて、漫画や小説の続きを考えたり、物語を書いたりするようになりました」 高校では自ら文芸部を立ち上げて活動。福岡大学に進学したのは、時代小説が好きで歴史を学びたかったからだと言います。「大学では新しい環境でいろいろなことに挑戦してみたいとワクワクしていました」と思い返します。 1年次の夏に、毎年行われるオープンキャンパスで高校生を案内する学生スタッフに応募、同時に募集していた入試広報ボランティア「キャンパスクルー」に登録したことが、木浦さんにとっての大きな転機でした。 キャンパスクルーの主な活動は、 学友や学内イベントなどを取材して入試課の情報サイト「FUKUDAI BOOK」コーナーの記事を書くこと。各学部から集まった1年次から4年次生がチームを組んで行います。取材では初対面の学生に「取材させてもらえますか?」と声を掛け、話を聞かせてもらわなければなりません。木浦さんは文章を書くことは得意だったものの、取材は初体験。「人と話すことが苦手だったので、最初はものすごく緊張しました。取材中も相手の顔を見ることができず、手元の紙ばかり見てしまって…。でも、回数を重ねるごとに慣れてきて、今では物怖じせずどんどん話し掛けられるようになりました」と自身の成長を実感しています。入試広報ボランティア「キャンパスクルー」に登録 夏にキャンパスクルーに登録して、「FUKUDAI BOOK」の学生スタッフに寮長・「寮友会」副委員長に 1年次から大学の指定寮で生活。2年次では女子寮の寮長に推薦され、指定寮全体の学生組織「寮友会」副委員長にも就任「キャンパスクルー」の副幹事に 先輩の指名により「キャンパスクルー」の副幹事に就任。多いときは週1本の取材活動をしながら、スタッフのまとめ役も担う。書店でのアルバイトもスタート「キャンパスクルー」の先輩たちと人と話すことが苦手だった私。取材を重ねることで変化が…学内イベントにも積極的に参加本に関わる仕事に就きたい木浦さんの自分年表キャンパスライフ一問一答木浦さんの「FUKUDAI BOOK」の取材で使っているグッズ一式14FUKUOKA UNIVERSITY MAGAZINE June 2018学内でお気に入りの場所はどこですか?Q.福大人文学部を選んだ理由は何ですか?Q.

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