福岡大学学園通信 No61
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38FUKUOKA UNIVERSITY MAGAZINE April 2018NANAKUMA Communication April.2018Tics第17回「今を生きる教養講演会」で 気持ちを整えることで、穏やかな日常に「感情が現実を、人生をつくる」今を生きる教養講演会とは?平成29年12月8日(金)、A棟AB01教室で福大生ステップアッププログラム(FSP)の一環として「今を生きる教養講演会」を開催しました。17回目となる今回は書道家の武田双雲氏を迎え、「人生が変わる~言葉の力・書の力~」と題して講演が行われました。山口学長の挨拶に続き藍色のさ作 む務 え衣をまとった武田氏が壇上に姿を見せると、会場は大きな拍手に包まれました。武田氏は自身の近況として「17年続けている書道教室を3年後に閉じた上で、アメリカへ移住する決断をした」ことを紹介。人生は自分が思ったようにはならないとし、「この地球上には共通の潜在意識というものがあり、そこにはいろいろな〝波動(エネルギー)〟がある。この波動にうまく乗ることが大切だ」と語りました。そのためには、エネルギーを感じ取る機能である〝感情〟が乱れていない状態を保つことが必要だと説き、「日々の感情が、現実をつくっている」と述べます。一方で、「多くの人が感情と現実を切り離して考えているため〝波動〟を感じ取れず、次々と発生する問題に追われている」と指摘。自身は、作品づくりや書道教室の指導のほか、イベントや講演会など精力的に活動しながらも、感情を整えるすべ術を身に付けたおかげで忙しいという感覚はなく、普段の生活でもトラブルに直面することはない、と言います。こうした武田氏の考える「法則」を説明した後、主宰する書道教室や会社員時代のエピソードを基に〝感情が現実をつくる〟事例を紹介してくれました。「楽しそうにしている人には、楽しい人や物象、情報が集まってくる。気持ちの持ち方によって、引き寄せるものが変わってくる」という言葉に、多くの聴講者がうなずきました。建学の精神と教育研究の理念に基づき、専門性を持つ教養人の育成を重視する本学が、学生の人間的成長をサポートするために2006年度から行っている「福大生ステップアッププログラム」(FSP)の一つ。FSPには「学び」「豊かな人間性」「社会」の3つのステップがあり、本講演会は「豊かな人間性へのステップ」に位置付けられている。本学の学生・教職員だけでなく、社会貢献活動の一環として一般公開している。

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