福岡大学学園通信 No60
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36FUKUOKA UNIVERSITY MAGAZINE January 2018ななくま通信NANAKUMA Communication January.2018Tics福岡大学法科大学院の学習環境を生かし、5人が平成29年司法試験に合格幅広い知識や法的思考力など、高度な専門性が問われる司法試験。ひたむきに努力を重ね、法曹への道を切り開いた合格者に話を聞きました。授業では少人数がゆえに十分に議論ができ、理解を深めることができました。試験勉強中は不安も多かったのですが、研究室と自習室が近いこともあって先生方に気軽に相談することができ、精神面でも支えてもらいました。結果よりも過程を重視し、失敗してもやり方を修正することが大切だと思います。「あきらめなければ、失敗はない」。その強い思いが実を結んだと思います。山口 高志郎さん九州大学法学部1999年卒業福岡大学法科大学院2015年入学(第12期生)授業で十分な議論を尽くし、理解を深めた大学時代は勉強の習慣があまりありませんでしたが、法科大学院に入り「勉強するのが当たり前」という環境に身を置くことで、朝7時から夜12時までの勉強をルーティーン化することができました。先生の中には裁判官や検察官を経験された方もおられ、リアルな話を直接聴けたことは将来にとっての貴重な機会となりました。法律だけでなく、さまざまな相談にも乗っていただき、感謝しています。小田 誠さん北九州市立大学法学部2014年卒業福岡大学法科大学院2014年入学(第11期生)雰囲気に感化され、勉強を習慣化できた本法科大学院には研究者の先生のほか実務家の先生も多く、基礎から実務までバランス良く学べました。授業に来ていただいたOBの弁護士の方は大学内の法律事務所に勤務していて、事務所にお伺いして話を聞くなど、実務家の視点に触れることができました。合格までは長くて苦しい道のりでしたが、私を支えてくれた人たちの恩に報いようと心を奮い立たせ、最後まで頑張ることができました。村岡 隼介さん福岡大学法学部2010年卒業福岡大学法科大学院2010年入学(第7期生)実務家の先生やOBから、実務の視点を学べた東京で就職した会社が会社更生法の適用を受け事実上倒産したことを契機に将来の職業観を見つめ直し、弁護士の道を志しました。退路を断っての挑戦でしたので、「絶対に合格できる」と自分を信じて勉強に取り組みました。授業の補習は他学年の学生と一緒に受講しますので学年が違っても交流しやすく、切磋琢磨できる環境でした。会社員時代に携わったインターネット関連の専門知識を生かせる弁護士を目指します。神﨑 達範さん日本大学理工学部2008年卒業福岡大学法科大学院2011年入学(第8期生)学年問わず交流を深め、切磋琢磨できた法律以外の学部出身で入学当初は戸惑いの中からのスタートでしたが、先生方からとても丁寧に教えていただきました。少人数で授業中も質問しやすい雰囲気だったことも良かったです。予習では判例を読み込んで条文を解釈し、その主旨や意味を自分なりに考える習慣を身に付けました。合格通知を受けても、しばらくは信じられず、実感が湧くまで時間がかかりました。地域の方に気軽に相談してもらえる弁護士を目指します。西 亜沙美さん佐賀大学文化教育学部2012年卒業福岡大学法科大学院2012年入学(第9期生)基礎からのスタートも先生方のサポートに支えられた

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