福岡大学学園通信 No60
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ActiveLearning!学びの現場から京都大学防災研究所・矢守克也教授による「災害心理・被災者の行動意識」の講義では、ちょっとした心理や行動が、人の生命を左右する現実を目の当たりにしました 阪神・淡路大震災を岐阜で経験した重松幹二先生が福岡大学で教鞭を取るようになったのは2006年、福岡県西方沖地震の翌年のことでした。学生や市民の地震に対する記憶が風化しつつあることに危機感を抱いた重松先生は他学部の先生にも声を掛け、2009年に「現代を生きる(災害から自分や家族を守る)」を開講しました。 大きな災害が発生しても、時間とともに人々の警戒心は次第に緩んでいきます。しかし、2011年に東日本大震災、2016年に熊本地震、2017年は九州北部豪雨に見舞われ、災害は毎年のように全国各地で発生しています。自分たちもいつどこで被災するか分かりません。被災しても命だけは守り、生活再建に向けての一歩を踏み出すための知識と力を大学時代に身に付けてほしい。こうした願いがベースとなって、この講義は行われています。 15回にわたって行われる講義の特徴は、学内外から教員や専門家を招き、幅広いテーマを扱っていることです。 例えば、工学部からは社会デザイン工学科の佐藤研一先生が「ライフラインの被害多彩な講師陣によるオムニバス講義幅広い知識を学び災害から自分の命を守っていく就職・進路災害から身を守るために身に付けておきたいこと学内外の講師陣によって幅広い知識を身に付ける今回紹介する取り組みは・・・共通教育科目現代を生きる(災害から自分や家族を守る)25FUKUOKA UNIVERSITY MAGAZINE January 2018

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