福岡大学学園通信 No60
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Action入学した時は、留学や国際交流にそこまで関心はありませんでした。第二外国語に中国語を選んだことから、1年次の3月に気軽に参加した中国・揚州大学への「海外春期中国語研修」で、現地の学生たちとの触れ合いを通してアジア圏に興味を抱きました。研修をきっかけに「アジア圏協定校との学生交流セミナー」のことを知り、テーマが面白そうだった2017年度のプログラムに参加しました。セミナーでは、アジア各国の学生16人、福大生12人が4つのチームに分かれ、「グローバル社会の光と影」というテーマについて議論を交わし、最終日にプレゼン発表しました。多様な価値観を持つ人と出会い、多くのことを学んだ[目標への第一歩]英語は得意ではないためコミュニケーションは不安でしたが、留学生からは「私たちの勉強になるので、日本語で話してほしい」と言われ、安心しました。私たちのチームは「差別をなくすこと」をサブテーマに設定し、自国にある差別を例に挙げながら話し合いました。チームの中にいたイスラム教徒からは、大切に思っている宗教を忌み嫌われ傷ついた体験などを聞きました。報道はされていても目を向けていなかった問題に多く触れることができ、学びの多い時間を過ごせました。休日にはチームの仲間と動物園などに出掛けて、交流を深めました。お互いの国の話をする中で、自分の「当たり前」がそうではないことを知り、自身を振り返るきっかけにもなりました。また、国籍にかかわらず、さまざまな価値観を持った人と出会い、学び得ることの多さを実感しました。海外での研修や留学は費用も時間もかかりますが、福岡大学で留学生と深く交流できるのが、このセミナーの良いところだと思います。そしてここで得た経験は、海外で得られるものと同じくらい大きなものだったと思います。語学力に自信があるわけではなかったので、応募資格に語学能力が問われない「海外春期研修」を利用して中国・揚州大学へ。2週間、現地の学生たちとの交流を経験したことで、アジア圏に興味を持つようになった気軽な気持ちで、語学力が問われない短期研修に参加特 集学内交流「アジア圏協定校との学生交流セミナー」はアジア圏(韓国、中国、マレーシア、ベトナムなど)の協定校から迎え入れた研修生との交流を通し、異文化への理解や国際性を身に付けることを目的としたプログラムです。共同学習では、グループに分かれて学習計画を立てて議論を深め、最終日の発表会でその成果を発表しています。国際交流会館での合宿も行っており、交流を深めています。また、国際交流学生ボランティアチーム(FIT)では、ボランティア学生たちが外国人留学生に対して、さまざまなサポートを行っています。登録は随時、国際センター事務室で受け付けています。[ここがポイント!]日本にいながら海外メンバーと触れ合える□大学の授業と並行して参加できる□個人のレベルに合ったプログラムを選択できる□人文学部日本語日本文学科3年次生川 ななほさん交流場所:アジア圏協定校との学生交流セミナー制  度:2017年10月17日~26日(10日間)期  間:たくさんの経験をして視野を広げたかったから09FUKUOKA UNIVERSITY MAGAZINE January 2018福岡大学国際交流会館等お問い合わせ先:国際センター事務室(1号館1F)D学内交流を選んだのは…FUKUOKA UNIVERSITY MAGAZINE January 2018InternationalProgramSpecialWhat’s

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