福岡大学学園通信 No59
5/44
04FUKUOKA UNIVERSITY MAGAZINE October 201702(経済学部経済学科 2009年卒業)株式会社モルテン中村 竜一さん好奇心から始まった就職活動で多くの「やってみたい」が生まれたスキルアップの先に、チャンスがある私の仕事観「地元の長崎に帰って教員になる」とずっと思っていました。ただ3年次生になり、仲の良かった同じ学科の友人がOB・OG訪問をしているのを見て好奇心が湧き、その友人に同行させてもらううちに、「新卒で就職活動ができるのは今しかない」と考えるようになりました。就職活動を始めてみると、本当にいろいろな企業・職業があることを思い知らされます。そこで教育関連だけでなく人材派遣や建設業など、やってみたいと思える仕事にたくさん出合いました。教員の夢も諦めきれませんでしたが、ある企業の人事の方から、「社会に出ても部下の育成や自己啓発などで、教育にはずっと関わっていけるよ」と言われたことが、民間企業を志すきっかけになりました。関心を持った業種の一つに、スポーツ関連がありました。高校まで続けたバスケットボールの経験を生かして学生時代に地域の小学生を指導していたことや、「仕事が辛い時も、子どもたちの笑顔を見れば頑張れそう」というのが理由でした。当初は事務職として応募し、不採用に。その後、「営業職で再チャレンジしてみないか」と声を掛けられ、再び選考に臨み株式会社モルテンから内定をもらいました。現在、地域のスポーツ店や学校などを訪問して、バスケットボール、ハンドボール、バレーボール、サッカーなどの競技で使う商品の営業をしています。働き始めて感じることは、自らスキルアップしないとチャンスは得られないしリーダーにもなれない、という点で〝仕事は部活とよく似ている〞ということです。成長した、と自分でも思えるまで挑戦し続けること、それが「仕事をする」ということなのかもしれません。卒業生03(工学部化学システム工学科 2012年卒業)九州三菱電機販売株式会社廣瀬 夕貴さん男性と対等な働き方を求めた学生時代、働き始めて考え方が変わった自分のこだわりより、お客さまを優先する私の仕事観学生時代、接客のアルバイトをするなど人と話すことが好きだったので、将来は営業の仕事をしたいと考えていました。具体的に目標としていた業種はありませんでしたが、「結婚しても働き続けたい」という思いがあり、企業説明会では特に育児休暇制度など福利厚生について質問しました。化粧品や自動車販売などの企業も受けましたが、九州三菱電機販売株式会社に決めたのは、地元福岡で働けること、面接時に感じた会社の雰囲気が自分に合っていそうなこと、そして福利厚生がしっかりしていることが理由でした。今は営業サポートとして、主に営業職の資料作成や経費管理などを担当しています。部長をはじめ、営業の皆さんが仕事をしやすいように業務の流れや現状などを考慮しながら資料を準備していますが、「助かったよ」と感謝されると、自分の存在意義を感じます。また、最近はメーカーとの資材交渉も任されるようになり、仕事の幅も広がりました。学生時代の私は、負けず嫌いの性格でした。〝女性だから〞と言われるのが嫌で、男性と同じ立場で働きたいと思っていました。しかし今では、「女性としての視点を生かせるのではないか」と思うようになりました。全てにおいて対等であるよりも、それぞれが得意なところで力を発揮した方が、結果的にお客さまに喜んでもらえると考えています。働き始めてからは視野も広がり、考え方も柔軟になりました。『自分の思いやこだわりより、〝お客さまのことを優先して考える〞』。それが、私にとっては働くということだと思います。卒業生スポーツ競技用ボールなどのスポーツ店、学校などへの営業活動現在の仕事電気機器などを取り扱う総合商社で営業事務現在の仕事
元のページ
../index.html#5