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福岡大学の研究

「神経障害性疼痛」発症の引き金発見

2013.06.21

- 慢性的な激しい痛みに苦しむ患者に希望の光 -

福岡大学薬学部(高野行夫教授、本多健治助教)の研究グループは、九州大学大学院薬学研究院(野田百美准教授、秋元望〔当時大学院生、現在国立生理学研究所博士〕)らとの共同研究で、糖尿病、末期がん、抗がん剤の副作用などで神経が傷害されると、引き起こされる慢性的な激しい痛み(神経障害性疼痛)の発現に、情報伝達を担うタンパク質のケモカインの一種であるCCL-1(C-C motif ligand-1)が深く関与していることを世界で初めて証明することに成功しました。さらに、CCL-1の中和抗体をあらかじめ投与したマウスや、CCL-1の受容体であるCCR-8の欠損したマウスでは、神経障害性疼痛が抑制されることを確認しました。

この研究成果は、新しい薬の開発につながるものであり、モルヒネでも痛みを抑えることのできない、慢性的に激しい痛みに苦しむ多くの患者さんに対して、明るい希望をもたらすものと期待されます。また、この発見はさらなる疼痛発現メカニズムの解明にもつながり、神経障害性疼痛の予防・治療戦略として大変有益であると期待されるものです。なお、2013年5月24日にカナダ・トロントで開催された「4th International Congress on Neuropathic Pain」で発表され、英国の出版社Nature Publishing Groupから刊行されている「Cell Death and Disease」(セルデスアンドディズィーズ)電子版で6月20日に公開されています。

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