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「社会」へのステップ 先輩と語る-大学と社会-
工学部社会デザイン工学科「先輩と語る-大学と社会-」(第1回)を開催しました。

2014.06.19

 平成26年5月14日(水),工学部土木工学科(現社会デザイン工学科)卒業生である入江武弘氏と丸山達也氏の2名をお迎えし,本年度第1回目となる工学部社会デザイン工学科主催「先輩と語る-大学と社会-」を開催しました(3年生前期キャリアデザインの講義との併催).

 第一部として,公務員である福岡市役所に勤務されている丸山氏から講演をいただいた.
まず,自己紹介からはじまり現在の勤務している福岡市役所(土木職)の業務紹介とその業務の魅力について説明された.また,丸山氏が実際手がけた仕事についても写真をまじえて詳説された.中でも,現地調査から工事業者との協議,不測の事態における緊急対応など業務は多岐に渡ることが紹介された.さらに,一日の仕事の流れについても説明され,残業することも多いことが紹介された.
次に,丸山氏が経験した公務員受験について,当時の対策方法を紹介された.一次試験で課される試験の中の専門試験については,講義で習う内容から出題されるので,しっかり復習しておくことが重要であることが説明された.また,いわゆる「三力」と呼ばれている構造力学,水理学,土質力学は出題数も多いので,公式を覚えておくだけでも差がつきやすいことも説明された.面接対策として,公務員に求められる人材として2つのキーワードを紹介された.さらに,勘違いされやすい公務員の勤務実態についても,実体験に基づいて説明された.
最後に,これからの大学生活については,早めに進路を見つけることが重要であり,その対策についても早くスタートさせることも,さらに重要であることを熱くアドバイスされ,結びの言葉となった.

第二部として,総合建設コンサルタントである西鉄シー・イー・コンサルタント㈱に勤務されている入江氏から講演をいただいた.
まず,自己紹介からはじまり,勤務されている会社の業務説明とご本人が携わった業務について実際使われた写真や図面を使って詳説された.
次に,建設コンサルタント業務のやりがいについて紹介された.そして,仕事を行っていく上で重要になる「人とのつながり」について,①チームワークの重要性,②同業者をはじめ大学時代の先生や友人などの人脈の大切さ,③挫折してもめげない,という3つの項目を列挙されて一つ一つ丁寧に説明された.さらに,信頼される技術屋(土木技術者)として,常に技術力を研鑽し続けるなど,多くの経験談を挙げて説明された.同時に,建設コンサルタントで求められる人物像も紹介され,資格やスキルが重要であることが説明された.
最後に,就職活動についても語っていただいた.リクルート活動で重要視する項目として,「積極性と誠実」,「やりたいことを明確に」,「協調性」の3つを取り上げられた.今後の学生生活については,早く自分が何をやりたいかを見つけることと,自信をもって新しい世界に飛び込んでいくことの重要性を力説され,結びの言葉となった.

 講演終了後の個別の質疑応答では,仕事の多忙さなどについて質問が寄せられた.そうした質問にも,お二人は丁寧かつ親身に答えていただいた.
 夏休みに実施されるインターンシップや,これから始まる就職活動を目の前に控える学生にとって,今後の学生生活や将来について考える良い機会となった.
 
(参加学生の声)
 ●公務員とコンサルタントで働いているお二人の話をきいて,両方の仕事内容や実際の業務などを知ることができた.両方の仕事とも,あいまいな考えを持っていたので,今日の話を聞けてよく理解することができた.
 ●今回の講演で,自分の思っていた仕事内容とは違うところや全く知らなかったところもあったので,とても勉強になった.
 ●どの業種に就職するにしても,人とのコミュニケーションがきちんと取れる人が求められる人材であることがわかった.
 ●社会人になって挫折してもめげるなという言葉を聞いて,これは今の自分にも必要な気持ちで,専門科目が多くなり勉強が難しいがこれからも挫折してもめげずに頑張りたいと思った.
 ●自分がどのような仕事がしたいかまだ決まっていないが,今日の話やインターンシップを参考に,これからの就職活動につなげていきたい.


講師のプロフィール

入江 武弘(いりえ たけひろ)氏
昭和52年3月 工学部土木工学科卒業
現在 西鉄シー・イー・コンサルタント株式会社設計部 取締役部長
丸山 達也(まるやま たつや)氏
平成21年3月 工学部社会デザイン工学科卒業
現在 福岡市道路下水道局建設部西部下水道課 主任

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