人文学部「先輩と語る-大学と社会-」を開催しました。
 
 人文学部では「先輩と語る―大学と社会―」を12月5日(水)1048教室で開催しました。毎年開催している本講演会では、人文学部の卒業生を本学にお招きし、学生時代の話や就職活動、現在の仕事内容など幅広いトピックについてお話しいただいています。
 今年は学生からの要望も多かった「教職」に就いていらっしゃる先輩二人に来ていただきました。お一人は昨年4月から福岡市立姪北小学校に勤務されている若松希美さん、そして篠栗町立篠栗中学校でこの4月から英語を教えていらっしゃる原田幸治さんです。お二人には、一年の中で最も忙しい中、スケジュールを練って本学に駆けつけていただきました。
 若松さんは、教育・臨床心理学科の第一期卒業生でもあります。学生時代からボランティアで子供たちと接していたこと、また、小学校の教諭免許を取得するために、学科の勉強に加えて通信教育で資格を取得したことなど、若松さんが学生時代に積極的にいろいろな事柄に挑戦していたようすがうかがえるお話でした。また、学生時代に使っていた役に立つ参考書や問題集について紹介していただき、採用試験に向けての実践的で具体的な勉強方法について話してもらいました。現場に就いてからの若松さんからは、子どものちょっとした言葉遣いや表情、しぐさの変化に気を配ることの重要性や子どもを混乱させないようなシンプルでわかりやすい教室レイアウトの工夫など、円滑な授業運営のために心がけていることを話していただきました。
 原田さんからは、最近の採用試験での出題傾向やグループ面接、模擬授業での面接について具体的な内容を分かりやすく説明していただいたあと、教師になってから実践している生徒との接し方について詳しく話していただきました。原田さんからは、話す内容も大切だけれど間の取り方を工夫することで生徒とのコミュニケーションを図る、といった実践例を挙げてもらい、学生たちも熱心に原田さんからのアドバイスに耳を傾けました。また、いろいろな年代の同僚との職場でのコミュニケーションを大切にすると信頼関係が築かれ、職場での仕事分担も円滑になること、経験を積んだ先輩を大事にしなさい、といったアドバイスも大変貴重なものでした。
 講演会のあとは、学生からたくさんの質問が寄せられ、質問をもとに講師の先生方を交えた活発な意見交換が行われました。学生からの質問のあとには、教育・臨床心理学科の勝山吉章先生、英語学科で教職科目をご担当の奥田裕司先生、福田慎司先生から学生へのアドバイスもいただきました。
 勉強も大切ですが、わかりやすく相手に説明する力、公の場で話す際の声の出し方、年代を超えていろいろな方に可愛がってもらえることの大切さなどは、これから教育実習に行く教職科目の履修生はもちろんのこと、卒業後、社会に出る学生にとってとても重要なことです。参加者にとって、これから卒業までの間どういうことに気をつけて日常生活を送ればいいのかを考えるいい機会になりました。
 


 
教職をこれから続けていく上でとても参考になったのと、教職に就きたいという意欲が増しました。(人文学部歴史学科2年)  

教師に必要なものはコミュニケーション能力だなと思い、大学生の今、さまざまな人と関わることが大切だと思いました。(人文学部教育・臨床心理学科2年)  
貴重な現場のお話や、経験・勉強方法など本当に学ぶことが多く、あっという間に時間が楽しく過ぎていました。(医学部看護学科4年)  

講師のプロフィール
若松 希美
(わかまつ のぞみ)

平成23年3月 人文学部 教育・臨床心理学科卒
福岡市立姪北小学校教諭

原田 幸治
(はらだ こうじ)

平成18年3月 人文学部 英語学科卒
篠栗町立篠栗中学校教諭


人文学部ホームページ FSP 3-2 先輩と語る