平成24年度「キャリア形成支援講座(2年次生)」を開催しました
     
 キャリア形成支援講座は、学生の皆さんが卒業後に自立して豊かな人生を送ることができるよう、低学年次から将来について考え、学び、目標を見つけ、そしてそれが実現できるようキャリア形成を支援するものです。
 毎年、1年次生ならびに2年次生を対象に実施しており、今年で7年目を迎えました。今年の3月には4期生が卒業し、社会のさまざまな分野での活躍が期待されます。
 今年度は、『自分を知り、そして「働く」ということについて考える』をテーマとし、2年次生対象講座では、
1)就職活動について考える。
2)業界・仕事を理解する。
3)社会に出る前の実践的なトレーニング。

ということを目的にしており、11月17日(土)の1回目(Aグループ)に続き、2回目(Bグループ)、3回目(Cグループ)を実施しました。Bグループの講座は41名、Cグループは34名の学生が参加しました。まず、参加者は心理テストをもとに、自分とは特徴が異なるメンバーとグループを作り、6グループに分かれ、自己紹介ワークや課題解決実習に取り組みました。午後からは、6名の卒業生にも参加いただき、社会人と学生の違いや仕事のやりがい、学生時代にやっておいた方が良いことなどについてアドバイスをいただきました。最後は、1日をとおして学んだことをもとに、今後のアクションプランを作成し終了しました。参加者は、卒業生から大いに刺激を受け、自分自身の将来について真剣に考え、有意義な学生生活を送るためのヒントを掴んでいました。
 


 
(Bグループ受講者の声)
これからの学生生活での経験を貴重なものと考え、就職活動を楽しめそうです。
人との出会いやつながりの大切さを改めて実感し、新たな自分の発見にもつながりました。
先輩方から生の声を聞き、学生生活に対するやる気が出ました。就職活動のために行動するのではなく、自分のために学生生活を充実させます。
就職活動への不安から先のことばかり考えていましたが、今現在のことにしっかり取り組み、考えながら行動していこうと思いました。
(Cグループ受講者の声)
「今」を大切にしようと思いました。今日から一日一日を大切に過ごそうと思います。
意見を交換し、相手を知ることは、自分を知ることにもつながると感じました。
今後、物事を見る視点が、学びの視線に変わると思います。
就職活動に対する意識が変わりました。このことで、今後の大学生活の過ごし方が変わります。



講師総括
担当講師:株式会社ラーニングバリュー 本田 貴継氏
 「就職が有利になる資格は何ですか?」参加学生の大半が質問したことです。今回の講座では社会に出て活躍しているOB・OGの先輩に参加していただきました。先輩たちの答えは「私は一度も就職活動で資格のことは聴かれませんでした」「資格を取ることが目的になっても意味がないのでは?」就職活動を身近に控えた参加者たちは驚いているようでした。先輩たちの本意は「自分がどんな仕事に就いて素敵な人生を送りたいの??」ということを聴いているように私には聴こえました。
 本講座の目的は、「自分の将来について考えるきっかけを掴むこと」そしてそのきっかけをうまく利用して「就職活動をポジティブに捉えること」です。そのために必要な、「自己理解を深める」「職業観を拡げる」「様々な体験を通して自分に自信を持つこと」についてグループワークをとおして学びました。参加学生は先輩の一言一言に自分の未来を重ねながら学んだようです。また先輩たちも昔の自分を後輩たちに重ね、自身の成長を確認したようです。
 次に挙げるコメントは、受講者のアンケートのコメントです。
「たくさんの想いを先輩からいただき、これからの学生生活の目標がはっきりイメージできました。」
「何か打ち込むことをぜひ見つけたいと思います。」
「何をやればいいかをイメージすることができました。就職活動は早ければ早い方がいいと思っていたが、今を大事に生きなきゃ意味がないんだとわかりました。」
「自分の短所を直すことばかり考えていたけど、長所を伸ばすことにしようと思いました。」
 このように、受講生はさまざまなことに気づいたようです。この体験がこれからポジティブな学生生活、就職活動へと繋がることを期待しています。


FSP 3-1 キャリア形成支援講座