|
工学部電子情報工学科「先輩と語る―大学と社会―」(第2回)を開催しました。 |
平成22年5月28日(金)、1971年日立製作所に入社後、日立系列会社で要職を歴任されてこられた谷本正康氏(2回生、昭和46年卒業)を講師に迎え、工学部電子情報工学科主催平成22年度「先輩と語る―大学と社会―」(第2回)を1121教室において開催しました。
谷本氏は、「IT時代への足跡−技術の変遷と技術者のスタンス−」と題して、「自己紹介」、「ご自身を取り巻く環境・技術・時代の変化とそこから学んだこと」、「これからのIT業界は」、「皆さんに期待すること」など、ご自身の経験を交えながら話をされました。主なメッセージは以下のとおりです。
● |
授業では要素のつながりがつかめなくとも、つながったものが何かの製品になるということを就職後に実感できる。 |
● |
大学で『技術の根っこ』を身につけておけば、何にでも対応できる。 |
● |
希望の部署に配属されなくても、一生懸命頑張れば、その経験は無駄にならない。 |
● |
プロとしての厳しさを味わうことも大事である。 |
● |
新技術によって時代が変わるのを目の当たりにしたとき、『これが技術だ』と先端技術の素晴らしさを実感できる。 |
● |
新しいことにチャレンジする。そこでも役に立つのは『技術の根っこ』だということを体感できる。
|
| |
|
講演内容は音響技術における企業の徹底した品質管理・信頼性向上の時代から、スーパーコンピューターを使ったシミュレーション、IT業界の最新動向まで、講師が出合った電子情報技術の歴史でありましたが、講師ご自身が技術者として成長して成熟されるまでの過程を重ねてお話しいただいたので、リアリティがあり、学生諸君も聴き入っていました。
講演後、谷本氏から問題提起のあった、「技術者としてやっていく上で大事なことは何だと思うか」、または「仕事をやっていく上で大事なことは何だと思うか」というテーマに基づいて、参加学生はレポートを作成しました。そのレポートには、逆境を乗り越えながら技術で問題を解決してゆく将来ビジョンが熱く語られていました。
|