ステップアッププログラム

「2008学生チャレンジプロジェクト成果報告会」を開催しました。

 12月15日(月)、午後6時から822番教室において「2008学生チャレンジプロジェクト成果報告会」を開催しました。
 当日は教職員、学生を含め70人の聴衆を前に、各プロジェクト参加者がそれぞれパワーポイントを使い、6月から始まったプロジェクトの成果を発表しました。

 2足歩行ロボットプロジェクト

  ジョウナン君頑張れ!――「サイエンスマンス2008 inアクロス」は平成20年11月1日(土)、アクロス福岡で開催された。
 同プロジェクトは、ロボット設計を通して、多くの方にロボットの仕組みを理解してもらい、より良い技術開発に貢献したいというコンセプトのもと、日々ロボット「ジョウナン君」の製作に取り組んできた。同大会は、6チーム総当たり戦で行われ、九州共立大、九州産業大などが参加し、熱戦を繰り広げた。成績は1勝4敗で5位と振るわなかった。想定外のモーショントラブルに対応できなかったこと、他に比べてパワーが劣っていたことが主な敗因であった。
 最終目標は、3月に開催される「第15回ROBO-ONE」において、決勝トーナメントに出場することである。これまでの反省を活かし改良を続け、24個のモーターを使用したロボットの関節と制御プログラムの作成はほぼ完了している。今後は、練習試合を重ねるとともに、プログラムや各種動作の検証を行い、大会に備える。
 代表の中原友洋君(工学部機械工学科2年)は、「プロジェクトを通して、多くの方々に出会い、技術的なアドバイスを頂いたことに感謝し、オンリーワンのロボット製作に取組むことができた。これを機にさらなる技術向上につなげていきたい」と抱負を語っていた。
 今後出場する大会
  3月8日(日)『第一回チキチキロボマッチ』(東京)
  3月29日(日)『第5回ロボプロステーションチャレンジカップ』(大阪)

   
 
 樋井川ゴミ減量化プロジェクト -樋井川メタボ解消大作戦-

 大学の近くを流れる樋井川のゴミ問題に着目し、地域住民や本学生に対する啓発活動を通じて、環境問題に関心を持ってもらうことを目標に本プロジェクトは立ち上がった。
 7月3日(木)、長尾小学校の総合学習において生徒150人を対象に「樋井川の生き物」について発表を行った。終了後には、生徒に環境への興味と関心を持ち続けてほしいとの願いを込め、手作りの缶バッジを一人ひとりにプレゼントした。その他3回にわたり樋井川の定期清掃を地元ボランティアと11月には樋井川一斉環境調査を実施した。
 成果報告会では、環境調査の結果を中心に発表を行った。「水質」、「生きもの・植物」、「ごみ組成」それぞれの調査結果をグラフ化し、樋井川の現状を報告した。
12月21日(日)には同プロジェクトの集大成として城南市民センターで「樋井川フォーラム」を開催し、住民の方々とより良い川づくりについて意見を交換した。
 これまでの活動を通じて、多くの方々に環境問題に関心をもっていただき「このままではいけない」と強い意識を根付かせることができた。また、樋井川のゴミ減量化につながり、今後の取り組みについても方向性を見出すこともできたようだ。

   
 
 つなごう命のリレー!! 〜あなたにもできる応急手当〜

 現在叫ばれている医療問題の一つに焦点をあてプロジェクトにエントリーした。それは全国各地で後をたたない「救急車の悪質利用」である。まずその実態を把握し、救急車の適正利用と救急対処法さらにその周知を目的としたパンフレットの作成を計画した。
 看護学科1年次生を対象に「知りたい救急法は何か」というアンケートを行い、その結果をもとにパンフレットの掲載内容を検討し、原稿を作成した。また、8月にはメンバー7人のうち3人が応急手当普及員講習を受講し応急手当普及員の資格を取得、平成21年2月には他のメンバーも同講習を受講する予定である。
 最終報告会では、救急車の適正利用の呼びかけから救急対処法に至るまで、図を用いながら分かりやすく説明していた。パンフレットは、“命”に関わる内容であるのため看護学科の教員にアドバイスを受けるなどその検証に慎重を期している。当初より遅れるものの4月に発行する。また、同学科の学生を対象に講演会も開催予定である。
本プロジェクトを通して命の尊さをあらためて学び、メンバー一人ひとりに将来医療の現場で働く者としての自覚と責任が芽生えたようだ。 パンフレット(平成21年6月刊行)はこちら 

 


 各プロジェクトは、多くの方々の協力を得て大きな成果をあげることができました。プロジェクト参加者から、協力していただいた方々に感謝の意が述べられ、午後7時30分に成果報告会を終了しました。

 

プロジェクトの活動の中で、チーム内の摩擦もありました。改めてチームワークの大切さを学び、「つくりあげる」困難と喜びを経験することができました。

●「2008学生チャレンジプロジェクト中間報告会」
●「第4回学生チャレンジプロジェクト選考結果」

●第1回学生チャレンジプロジェクト報告書
●第2回学生チャレンジプロジェクト報告書

●第3回学生チャレンジプロジェクト報告書
●第4回学生チャレンジプロジェクト報告書

 


FSP 2-1 学生チャレンジプロジェクト
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