ステップアッププログラム


和太鼓が打ち鳴らされ、振動を伴った音が会場全体に響き渡る。
最後の曲「祭」になると演奏者と観衆の一体感はさらに極まり、ムードは最高潮に達した。
これまで自治体や小学校における夏祭りでのボランティア演奏や小学生への演奏指導など幅広く活動する傍ら、このコンサートに向けて厳しい練習を積み重ねてきた。
これらの活動の集大成が凝縮された瞬間だった。
終演際に沸き起こった観客からの惜しみない拍手は幕が閉じたあともしばらく鳴りやまなかった。

 

日本の伝統楽器「和太鼓」の魅力を通じて多くの人々に感動を伝えたい―平成19年度学生チャレンジプロジェクトの一つである「地域ふれあい和太鼓コンサート」は、平成19年10月28日(日)午後1時から福岡市城南市民センターで開催された。プログラムは、芝居仕立てで進行。各種太鼓の紹介に始まり、プロジェクトチーム「鼓舞猿」、中村学園大学合同和太鼓部、西新小学校和太鼓サークルやお笑い和太鼓集団のそれぞれの演奏、ダンスやブラスバンドと和太鼓のコラボレーションなど、見せ場あり笑いありのバリエーションに富んだパフォーマンスを披露、約2時間半に渡り観客を魅了し続けた。

観衆は地域の方々を中心に約370人に及び、コンサートには8団体が協力参加、運営スタッフにも他大学を含めたボランティア学生が加わった。これは、プロジェクトチームが和太鼓演奏活動を通じて数多くの人々と交流を深めてきたことの現れである。

会場を訪れた男性は、「夏祭りで演奏した和太鼓チームがコンサートを開くと聞いたのできてみました。彼らの技術力の高さとともに和太鼓の素晴らしさを肌で感じました」とその印象を語った。

 

 

 

プロジェクト代表の内山和博君(工学部建築学科3年)は「予想していた以上に反響があり大成功でした。ご来場いただいた皆さんと感動を分かち合えたと思っています。今回のコンサートはすべて私たちの手作り、運営に携わっていただいた皆さんの協力があってこそ成し得たことです。本当に感謝しています」と振り返った後、「このチャレンジプロジェクトに採択されたことが私たち和太鼓サークルにとって大きな節目になりました。これを機にさらに飛躍し、今後の活動に繋げていきたい」と抱負を語っていた。
 

第3回学生チャレンジプロジェクト選考結果発表

FSP 2-1 学生チャレンジプロジェクト

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