福岡大学学園通信 No58
23/44

22FUKUOKA UNIVERSITY MAGAZINE June 2017人とのつながりを大切にすることで目標に近づいたINFORMATIONINFORMATION就職までの道のりを紹介!リアル就活ストーリー入学2年次学内での模擬実習が始まる3年次福岡大学筑紫病院、中学校、保健所で現場実習1年次一般教養と併せて医療の知識を習得4年次福岡市内にある病院の看護師採用試験を受け、内定卒業国家試験合格看護師として勤務現在YOKO OKAJIMASTORY of JOB HUNTING粕屋保健福祉事務所で保健師として勤務する岡嶋さんは、感染症の予防対策や発症時の緊急対応などに従事しています。インフルエンザや結核など感染症法に指定された感染症が域内で発生すると、その蔓延を防ぐため病院や行政機関と連携を取りながら、発症元や接触者の調査・特定、就業制限や入院といった感染者の隔離措置などを行います。卒業後、看護師として働いた経験があり、「病院のことをある程度理解した上で今の仕事を進めていけるので、病院勤務は貴重な経験になっています」と笑顔を見せます。高校生の時に手術を受けたことで医療に関心を持ち、医学部看護学科に進学。「看護師・保健師・養護教諭の資格が取得できることに魅力を感じ、一般教養と専門の知識を得るために勉強の毎日でした」と振り返ります。3年次に中学校での養護実習や病院、保健所での看護実習を積み、卒業論文では感染症に関する研究をテーマに。「当時から細菌の培養に関心があり、現在の仕事にも役立っています」。大学時代は人とのつながりを大切にし、自分の夢や目標を周りに話していたという岡嶋さん。卒業後もその人間関係は続いており、保健師への転身を考えていた時には、看護学科の恩師からアドバイスを受けたといいます。「思いを発信してきたことで多くの人に助けられ、目指す方向に進むことができたと感じています」。そう語る言葉に、充実感が溢れていました。就職・進路支援センターからのお知らせ内定獲得のカギとなるコミュニケーション力を身に付けよう社会人には「人間力」が必要と言われますが、その中でも、意思・情報の伝達や良好な人間関係の構築などに欠かせないコミュニケーション力は、大きなウェートを占めます。大切なのは「相手を尊重し」「話をしっかり聞いて」「分かりやすく伝える」こと。普段の学生生活やアルバイト先などで意識して取り組み、ぜひ身に付けてください。私は、民間企業で約30年間、人事担当として面接や社員教育に携わってきました。その経験をもとに、「入社後に豊かな職業生活を送る」という視点で、職業選択やキャリア開発の相談・支援にも力を入れています。「何から始めたらよいか分からない」「このままでよいのか不安」等、迷いや悩みがある時は、気軽に訪ねて来てください。何かきっかけが見つかるはずです。岡嶋 洋子さん福岡県粕屋保健福祉事務所保健衛生課 感染症係主任技師(保健師)[医学部看護学科 2012年卒業]丹下 忠彦さん就職・進路支援センター事務室まん えん卒業式で友人たちと。社会人になってからも大学時代のつながりを大切にしているという(右から4人目が岡嶋さん)保健福祉事務所では採血や問診なども行う卒業後は看護師として病院の手術室に勤務。この時の経験は今の仕事にも役立っている(左端が岡嶋さん)学生時代は医学部準硬式野球愛好会のマネージャーとして活動

元のページ  ../index.html#23

このブックを見る